もちぎさんの「人たらし哲学」本です。
もちぎさんは毒親育ちながらも風俗で立派に働き現在の地位を手に入れているので「哲学」の部分に惹かれて読んでみました。
風俗店やゲイバーで知り合った数々の印象的な人たちのお話は読み応えがあります。ツイッターなどで漫画で描かれていたお話もありますが文章になると印象が違います。
元ゲイ風俗ボーイと表紙に書いてあるだけあってセクシュアルマイノリティ関連やLGBTs(LGBTQ)関連のお話が多め。
「素敵な人と知り合って適切な会話が出来る実はすごいあたい」「本当は能力を隠している実は出来る人間のあたい」「良きアドバイスを先輩からされちゃう可愛がられてるあたい」等をを演出しているあたりがずる賢いな…と思いました。(悪い意味ではなく自分の売り方や魅力をわかっているというずる賢さです)
自分の魅力がとことんわかっている人が書いた本だと思いました。
社会人時代にうつになったりした事や風俗の仕事の事なども事細かに書かれていますがノンフィクションにしてはドラマチックな部分が多すぎるような気がします。実は創作が入ってない?と少し疑ってしまう部分も多少ありましたがスッキリ読めました。
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ずる賢く幸せになる 元ゲイ風俗ボーイの人たらし哲学
著者 もちぎ
発行人 見城徹
発行所 株式会社幻冬舎
2020年12月15日第1刷発行
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