かぎばあさんがついにアメリカに登場しました。
主人公はアメリカのシアトルに住む小学校三年生の純。父の仕事の都合でカーキーク小学校に通っていますが英語がまだうまく話せず、クラスメートとも馴染めないでいます。
特にいじめっ子のウィルにはクレヨンを盗られたり「日本人の子どもは好きになれない」と意地悪な事を言われたり人種差別や人間関係にも悩んでいる様子。
まだ純は英語が上手く話せないので言い返すこともできず苦しい日々が続きます。
そして純は鍵をおとし、針金などを突っ込んで鍵を開けようとするも家からかぎばあさんが出てきます。
不法侵入がこれほど堂々とできる人物もそうはいないのでは無いでしょうか…
かぎばあさんのお話や本が好きなベティとウィルと手品師ポレポレを自宅に招待し、かぎばあさんお手製のおいしいお寿司を食べ、一緒に時間を過ごすことで仲の悪かったウィルとも歩み寄れて一安心。
最後にウィル、ポレポレ、ベティの三人がかぎばあさんの事を忘れてしまっていたのが少しホラーでした。
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かぎばあさんアメリカへいく
作 手島悠介
絵 岡本颯子
発行者 大川松利
発行所 岩崎書店
1986年3月28日第1刷発行
1991年12月20日第18刷発行
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