マティ・ステパネクさんによるハートソングシリーズの2冊目です。
元アメリカ大統領のジミー・カーターさんの序文からはじまります。
元大統領から「私の親しい友達でありこのうえなくすぐれた少年」とも言われているマティさんは本当にすごい。
ハートソング1に続き神様の詩が多いので無宗教の私には辛い。
神さまを信じている人ならば「素敵」と思うのではないでしょうか。
詩に神様や天使や天国が出てくると「ウッ…また出てきた…」と思ってしまいます。
神さまや天使や天国が悪いわけではないのですが…ちょっとこれらの単語を使いすぎかな?
65ページの「もしも……」という詩がとても良いと思いました。
子どものうちに治療法が見つかった時にやりたいことが書かれています。
自転車に乗ったりダンスを踊ったり命に感謝をしたり…
ふつうの人が当たり前にできることをやりたいと書かれていて少し切ないです。
訳者あとがきによるとマティーさんには叶った三つの願い(詩集を出す、テレビで詩の朗読をする、元大統領に会う)だけではなく作家になること、お父さんになること、平和を広める人になる事、という大きな夢があります。
マティさん2歳の時にお母さまのジェニさんも成人筋ジストロフィーと診断されています。
本人と四人の子どもが遺伝での筋ジストロフィーなのでジェニさんも心苦しいのではないでしょうか…
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すてきなすてきな世界のため ハートソング2
著者 マティ・ステパネク
訳者 廣瀬裕子
発行者 江口克彦
発行所 PHP研究所
2002年9月18日第1版第1刷発行
2003年3月7日第1版第3刷発行
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