レビー小体型認知症の樋口直美さんの日記をまとめてある本です。本書は2015年7月ブックマン社より刊行されたものに加筆・修正を行った本です。
病気に気づいてから講演に踏み出すまでの2年4か月の中から抜粋してあり、日記なので正直に書かれている症状が生々しいです。
レビー小体型認知症の症状としては多数あり、せん妄、幻覚、嗅覚障害、幻視、幻臭、不眠症、頭痛、耳鳴り、幻味、倦怠感、幻痛、むくみ、立ちくらみ、意識障害、吐き気、体感幻覚、幻聴…などが日記の所々に出てきます。
作者が認知症により文章が乱れる事がない方なので淡々と書かれている文章が少し恐ろしい。
樋口さんが他人に「自分が認知症」と打ち明けるのに相当悩んでいるのが不思議でした。私だったら認知症と診断されたら帰りの電車内ですぐ家族や友達全員にメールやラインで伝えると思います。
幻視で虫が見える描写がリアルでした。ネットで幻視体験の映像を見たのですが本当にそこにいる様に見えるので脳の不思議を感じました。
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私の脳で起こったこと「レビー小体型認知症」の記録
著者 樋口直美
発行所 喜入冬子
カバー装画 おのだ希
2022年1月10日第1刷発行
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