まりえと視覚障害のあるおかあちゃんとのやり取りが楽しい絵本。
おかあちゃんはずっとまえにうけた目の手術が失敗して、少しずつ見えなくなってきている状態です。病名不明ですが目に関する病気なのは間違いありません。
目が悪い分、耳が良くまりえの心の中の声まで聞こえる地獄耳です。
ある朝、おかあちゃんの目は全く見えなくなります。でもおかあちゃんはポジティブに「ヘレン・ケラーになってしもうたわ」と言います。
実際のヘレンは目が見えず、耳も聞こえず、口もきけないのでおかあちゃんよりは重い障がいだったりするので「ヘレン・ケラー」とは実際の障がいは違いますがおかあちゃんのユーモアでしょう。
中学受験の日、おかあちゃんからまりえに手紙が渡されます。見えない中で一生懸命書いてくれた手紙は宝物になるのではないでしょうか。
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うちのおかあちゃん
作 小手鞠るい
絵 こしだミカ
発行者 今村正樹
発行所 偕成社 (発行者 偕成社とありますが誤植かと思われるので訂正)
発行 2022年8月初版1刷
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