四月から四年生になる「つぐみ」が病気(病名不明)で目がつぶれている子ねこ「どろっぷ」に出会う物語。
つぐみははずかしがりやでうじうじもじもじした性格なので人によっては読んでいてイライラするかも。
つぐみの家は母子家庭で母と二人暮らし。お父さんは病気(病名不明)で既になくなっています。鼻にチューブをつけて口にはプラスチックのさんかくマスク(さんそマスクの誤字?)をつけていたという描写がありますが生前はいいお父さんでした。
つぐみの家は母子家庭ですが、三匹の猫がいるので貧乏ではなさそうです。(贅沢はブーという合言葉はあるものの本当に貧乏な人は猫を三匹も飼えません)
ゆうなぎ動物病院へ「どろっぷ」を連れていき診断されるも「目はつぶれていてもう見えていません」と深刻な告知があります。だんだんと目玉が飛び出してきて垂れ下がる、見るのも辛い姿になるどろっぷ。
つぐみのお願いで無事にどろっぷは眼球を取り出す手術をし、はじめは具合が悪かったもののどんどん元気になっていきます。
つぐみの家の元からいた猫たちも視覚障害のあるどろっぷを受け入れてこれからのどろっぷの猫生は幸せなものになりそうです。
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目の見えない子ねこ、どろっぷ
文 沢田俊子
絵 田中六大
発行者 清水保雅
発行所 株式会社講談社
2015年6月25日第1刷
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