世界の昔話を理科と算数で検証するという、適当にやったら白けそうな検証本です。
この本はガチ目で検証しているので「なるほどなあ」と思いました。
昔話は昔話として普通に読むのが一番面白いと思うのですが、別目線から見てみるのもたまにはいいものです。
検証されているのは「ブレーメンの音楽隊」「ありときりぎりす」「ヘンゼルとグレーテル」「おおきなかぶ」「七夕伝説」「うさぎとかめ」「ラプンツェル」「てぶくろ」「人魚」です。
驚いたのが「うさぎとかめ」がギリシャのお話だったということ…てっきり日本のお話とばかり思っていました。まんが日本昔ばなしでも見た記憶があるのでいわゆる「あるある」的な昔ばなしなのでしょうか。
「ブレーメンの音楽隊」では老化や老いで働けなくなった動物達が頑張る姿を検証。
「ありときりぎりす」では飢えに苦しむきりぎりすを検証。
「ヘンゼルとグレーテル」では置き去りにされた二人がどうして生き残れたか検証。
「ラプンツェル」では髪について検証。(視覚障害の王子がラプンツェルの涙で目が見えるようになるオチはファンタジーすぎて好きになれない)
「人魚」では人魚の肉を食べ不老不死になった八百比丘尼伝説の事や骨格⁽骨の想像図⁾について語られます。
とんでもないお話が多い昔ばなしですがこうして改めて読むと面白いですね。
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理科と算数で検証したら、わかってしまった昔話の真実2 世界のお話編
監修 柳田理科雄
昔話アドバイザー 石井正己
イラスト タダユキヒロ ナカライカオル 浅羽ピピ 高村あゆみ 後藤貴志
発行者 吉川隆樹
発行所 株式会社フレーベル館
2021年10月初版第1刷発行
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