闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

病院のベッドで学んだ人生の大事なこと

筋ジストロフィーの松野敏之さんが書いた人生の記録です。

松野さんは四歳の時に筋ジストロフィーを発症し小学校三年生の時に入院し、三十七年入院しているとう事がわかります。人工呼吸器をつけ病気が進行しているという事がわかります。

 

本文は明るい内容が多くすっきりした文章で読みやすいです。

 

1980年2月あかつき病棟で「サンライズ」が結成されたことが書かれています。あかつき病棟の音楽好きのメンバーが結成しており、松野さんは18歳の時に参加しています。体が不自由ながらも音楽に前向きに取り組む姿勢が素晴らしい。楽譜が読めてピアノや楽器が出来る人を本当にすごいと思います。

 

恋愛事情についても書かれています。Xさんという結婚していて子供もいる看護師さんとの恋愛ですが「良い思い出」とかかれており「不倫なんだから良いどころか悪い思い出なのでは」と思ってしまいました。

女性作者だったら不倫の話題は書かないと思うので正直と言えば正直なんですけど。

松野さんの語る「普通の恋愛」が意外とハードルが高いです。

 

途中から私の苦手な宗教話が多くなります。宗教は自由もあるので私からは何も言えません。キリスト教はさすが世界に広がるだけはあるな、とは思いました。

 

海外旅行へ行くお話などは楽しかった様子が伝わってきて良かったです。呼吸器をつけていても楽しく旅行ができるという事がわかります。体が不自由でも旅行などは楽しむ方が人生に潤いがでるので良い事です。

 

この本は五年もの歳月をかけて書かれた本だそうです。パソコンを使いこなしている様子がわかりました。

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病院のベッドで学んだ人生の大事なこと

著者 松野敏之

販売 中日新聞社

制作 中日新聞社出版開発局

発行日 2008年6月25日初版第1刷発行

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難病の子どもを知る本6 ホルモンと代謝の病気

難病の中でもホルモンと代謝の病気に特化して紹介している本です。

 

ムコ多糖症の桜井求くん

低身長症の作田滋さん

軟骨無形成症の松浦友子さん

ファブリー病の佐々木勝弘さん

ターナー症候群の女の子(顔写真はあるが名前は伏せてある様子)

副腎白質ジストロフィー(ALD)の光太郎くん

 

いろいろな人が自分の病気と向きあっていることがわかります。子供向けの本ですが写真やイラストが多くわかりやすいので全年齢の人にお勧めできる本です。

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難病の子どもを知る本6 ホルモンと代謝の病気

監修 山城雄一郎 茂木俊彦

編者 大橋十也 特定非営利活動法人 難病のこども支援全国ネットワーク

文 稲沢潤子

絵 オノビン 田村孝

発行者 中川定

発行所 株式会社大月書店

2001年2月20日第1刷発行

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筋ジストロフィー いま筋ジストロフィー患者の生活と治療を見直す

アラン・E・H・エメリーさんが書き、貝谷久宣さんが訳した海外の本です。

貝谷さんはご子息が筋ジストロフィーです。

 

タイトルにあるように筋ジストロフィーに特化した本となっていますが、訳がとても自然なので医学知識が無い私でもしっかり読むことができました。

特に筋ジストロフィーの「型」については詳しく丁寧に解説されているので読み応えがあります。

筋ジストロフィー患者は意外と多い事もわかります。

 

筋ジストロフィー患者の生活、教育、生き方、仕事、恋愛等について詳しく書かれており、海外ならではの前向きな姿勢が全体的に感じられました。

徹底しているのは「生き方」という点で、自分らしく生きることの重要さがまとめられています。

 

巻末には海外の筋ジストロフィー関連と日本の筋ジストロフィー関連の書籍がまとめられています。日本で読めるものについてはなるべく読もうかと思います。

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筋ジストロフィー いま筋ジストロフィー患者の生活と治療を見直す

著者 アラン・E・H・エメリー

訳者 貝谷久宣

編集発行人 廣田喬

発行所 かまわぬ書房

1996年1月1日第1刷発行

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生命保険 知って得する数字のカラクリ

平成17年に出版された生命保険に関する本です。

少々古い本ですが保険に関する内容はネット保険以外はあまり変わっていないので楽しく読めました。

 

「生命保険って何種類あるの?」

という地味に気になる質問にも答えてくれています。

平成17年時点で19種類以上あるらしい。

定期保険・特定疾病保障定期保険・収入保障保険・養老保険・変額保険(有期型)・生存給付金付定期保険・終身保険特定疾病保障終身保険・変額保険(終身型)・定期付終身保険・利率変動型積立終身保険医療保険がん保険介護保険・こども保険・個人年金保険・変額個人年金保険個人年金保険・変額個人年金保険…等。

これだけあるのには驚き。

私が入っているのは医療保険と自転車保険だけなのですいが、他にも入った方が良いのかしら…と悩んでしまいます。

 

「自殺で保険金が支払われないのは契約から何年以内の場合?」

という質問は驚きでした。回答は「二年(保険会社により異なる)」とありましたが自殺でも保険金って受け取れる場合もあるのですね…

てっきり自殺は保険金受取不可と思っていました。

 

タイトルにある「知って得する」という部分は感じられず。

それぞれメリットデメリットがあるので「得する損する」とう考え方は難しいかも。

まだまだ保険の勉強は続きます。

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生命保険 知って得する数字のカラク

監修 マネーライフナビ

著者 柳澤美由紀 石川英彦 荒木眞一

発行者 片岡巌

発行所 株式会社技術評論社

平成17年8月25日初版第1刷発行

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ねずみくんのおくりもの

大好きなねずみちゃんの誕生日に何かをしてあげたいと考えるねずみくんが主人公。

 

初めは雪を固めた氷でねずみちゃんの像を作るのですが溶けてしまったので木でねずみちゃんの像を作ります。

自分の前歯で木をけずるので歯の痛みに苦しみ、そしてねずみくんの前歯はぼろぼろになってしまいます。

想像しただけでも痛々しい…こういう痛々しい努力は好きになれません…

 

自分の姿の像をもらってねずみちゃんは喜びますが自分の像をもらって女性は喜びますかね?人間からしたら自分の像がプレゼントとなるとドン引きですがネズミ感覚だとセーフなのでしょうか。

 

お話の原作は筋ジストロフィーと診断された阿部泰嗣さんの「チュウ太の贈り物」です。原作ではねずみくんに名前があったのですね。

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ねずみくんのおくりもの

原作 あべやすつぐ

絵・文 つちだよしはる

発行者 升川和雄

発行所 株式会社教育画劇

2018年11月12日初版発行

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いぬのせんせい

病気の子供によりそう「いぬのせんせい」が主人公。子供たちは病名不明ですがそうとう思い病気だという事がわかります。

 

昔のイギリスのこども病院で本当にあったお話を元にしているそうですがイギリス人って犬が好きな人が多いので病院に犬をいれることに抵抗がなかった人が多かったのが救いでしたね。(病院に犬をいれるなんて!という人もいますが)

ファシリティドッグという言葉がおそらくなかった時代から犬が人を癒すことがわかっていたのがすごい。

 

実際には犬嫌いな子どもや犬アレルギーの子どももいるしファシリティドッグの扱いももっと慎重にした方が良いかもしれません。

絵本なのでファシリティドッグの扱いは割とザツで衛生概念も皆無です。口の端にミルクをつけたまま子供に対応するのは牛乳アレルギーのある子にとっては命にかかわるのでここらへんは気をつけてほしい。

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いぬのせんせい

作 ジェーン・グドール

絵 ジュリー・リッティ

訳 ふじみみさを

発行人 田中尚人

発行所 株式会社グランまま社

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喰ったらヤバいいきもの

平坂寛さんが食べたヤバいいきものをレビューしています。

 

表紙の爬虫類(グリーンイグアナ)の鱗が気持ち悪いのであまり表紙は見たくありません…爬虫類は遠目でみたらカッコいいのですが近くで見ると鱗にぞわぞわします。

 

海の生き物、淡水の生き物、陸の生き物と大まかに三つに分けて紹介されています。魚系は比較的おいしそうですがそれ以外は毒があったり食べたらダメな雰囲気も漂っていてチャレンジするには勇気がいる生き物ばかりです。

 

カミキリムシの幼虫やツムギアリを食べる昆虫食もレビューされています。おいしいと絶賛されていたカミキリムシの幼虫の写真がなぜか「NO IMAGE」だったのが残念。2刷からは訂正されているのかな?

 

なんでも食べられる人は人間として強いタイプなので見習いたいです。

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喰ったらヤバいいきもの

著者 平坂寛

編集人 遠藤純

発行人 倉次辰男

発行所 株式会社主婦と生活社

2017年7月17日第1刷発行

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魔人探偵脳噛ネウロ  5

大食い探偵桂木弥子と脳噛ネウロの人間離れしたやりとりが楽しめるお話。

 

前回続きの殺人をしたデイビッドを追い詰める弥子ですが恋愛のもつれで殺人とか命の軽さにげんなりです。納豆を食べ続けなければいけないデイビッドは少し気の毒になりましたが刑務所でも食べなければならないのでしょうか…?

 

その後はコカインの麻薬取引に巻き込まれたりと相変わらずアクシデント体質の弥子…

悪者=麻薬取引のイメージですが実際に密輸はすぐばれそうなイメージしか沸かない。大量のコカインを密輸する苦労を考えたら普通に働いたり資産運用する方が稼げる気がします。

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魔人探偵脳噛ネウロ  5

著者 松井優征

発行人 鳥嶋和彦

発行所 株式会社集英社

2006年4月9日第1刷発行

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それでも「ふるさと」あの日から10年 土に生かされた暮らしをつなぐ 村に帰った「サマショール」の夢

美しい福島県飯舘村で60年ちかく百姓をしていた佐藤忠義さんや仲間達の生活をまとめてある写真絵本です。

 

東日本大震災による福島第一原子力発電所放射能のため仮設住宅で暮らし避難生活をしていても畑に戻りたいという佐藤さんの気持ちが伝わります。

 

ウクライナにあるチェルノブイリ原発の爆発事故の後、故郷に帰った人たちの事を「サマショール」(自主的帰還者)と呼ぶそうです。そのサマショールが佐藤さん達に重なって見えるというお話が切ない。

 

放射能汚染も消えることは無く、見事な松茸も食べることができない状態です。原子力発電所の長引く恐ろしさも伝わってきました。

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それでも「ふるさと」あの日から10年 土に生かされた暮らしをつなぐ 村に帰った「サマショール」の夢

著者 豊田直巳

発行所 一般社団法人 農山漁村文化協会

2021年1月15日第1刷発行

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弁論は青春だ! 柏崎養護学校筋ジス高等部と弁論大会

柏崎養護学校弁論部の発表内容をまとめた一冊です。

驚くほどこの本は軽い。巻末をみると「持ちやすいように軽い紙を使用しています」とありました。重い物を持つ事が難しい人にも配慮した嬉しい心遣いですね。

 

タイトルに「筋ジス高等部」とあるように筋ジストロフィーの生徒が多いですが、ウェルドニッヒホフマン病の女性の文章もあり男女問わず頑張っている事がわかります。

 

さすがに皆の前で発表する文章だけあってどれも心に響き、読み応えがあります。

 

障害を持つ生徒目線の文章なので「バリアフリー」「ボランティア」「生きる」「死」と言った言葉が目立ち、さっき同じような内容が出てきたかも、と思う部分もあるのですが納得しながら読めます。

弁論の内容がかぶってしまうのは仕方ない気がします。

 

人前で話をするという事はとてもプレッシャーがあると思うのですがやってのける生徒達に関心の一言。

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弁論は青春だ! 柏崎養護学校筋ジス高等部と弁論大会

編者 柏養弁論部編

発行者 天井美智子

発行所 本の森

2005年8月27日第1刷発行

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