闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

ミッドナイト6 手塚治虫漫画全集359

ミッドナイトも最終巻となりました。手塚治虫漫画全集にはブラック・ジャックの出てくる最終回は収録されていませんでした。最終回が読みたければ「文庫」の方を新たに購入しなくてはいけないようです。

 

気を取り直して(手塚治虫漫画全集での)最終巻を読むと今回も病気に関する内容がありました。

 

ACT.1では死刑囚メインとなります。星に向かってタクシーを走らせる死刑囚とミッドナイトの対話がメインなのですが実際にこの死刑囚を乗せて走ったか走っていないかぼやかされた終わり方となっています。

 

ACT.2では心筋梗塞と診断されたおじいさんが登場。バイオリンづくりにまさに命をかける山内剛蔵さんが世界的巨匠のウイルムスさんへバイオリンを届け、彼の演奏を聴きながら亡くなるという本人にとっては未練のない終わり方。この山内さんは職人気質の頑固っぽい性格をしていますが、息子とお嫁さんに愛されていることがわかります。

 

ACT.7では急性アルコール中毒で倒れた磯木という学生が登場。彼は父親の上司が無理やり父にお酒を飲まそうとしたのをかわりに飲んで倒れたのですが、飲ませた事実を覚えている仲居さんを探しだす手伝いをします。ミッドナイトが磯木のいる洪陵高校のファンと言う事がわかりました。

 

ACT.9ではミッドナイトの彼女が脳死になった原因の「木」が出てきます。ミッドナイトと彼女がぶつかったケヤキの持ち主が25年前に車に奥さんと子供を殺され(わざとではなくはねられて死亡)故意に自動車事故を起こすよう私道にカーブを作り事故が起こるように仕向けていたのですが…この男は80人ものドライバーを殺した殺人鬼と言えるのでは。最後はミッドナイトにケヤキを倒され「心を入れ替える」のですが、80人もの死亡事故を起こさせといて改心してもなあ…といったオチ。「魔のカーブ」から「やす子のカーブ」と危険なカーブは名前を変えますが80人の死をちんたら待つより妻と子供を殺した男を殺した方が話は早かったのではないでしょうか…(とっくに刑務所から出てきているでしょうし)

 

そしてミッドナイト「完」という文字。………この続きも手塚治虫漫画全集に入れて欲しい…

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ミッドナイト6 手塚治虫漫画全集359

著者 手塚治虫

発行者 山野勝

発行所 株式会社講談社

1995年8月17日第1刷発行

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のこされた日記

1954年2月15日、マリオンとアーチボルト=トーブンの間に生まれた15歳の白人の女の子「キャサリン=アン=トーブン」が主人公。

キャサリンの「C」、アンの「A」、トーブンの「T」をとってキャット(CAT)という愛称を使用しています。

 

そのキャットが家出をし、自宅に戻ろうとしたカナダの高速道路で交通事故が元の大怪我で亡くなり、現場に残した日記が本書という設定です。

 

キャットは途中でシェパード系の犬「マイク」と出会い、一人と一匹で旅をします。ロマンがあって読み応えもあるのですが女の子一人旅は苦労の連続です。

 

ヒッチハイクではロビー=ロバーとルーシーに出会います。トラックに乗せてもらった時に後ろに少年がいることがわかります。この少年はぐったりしていて寝ている状態です。病名不明ですが相当具合が悪いであろうことがわかります。

キャットは「あの少年は死ぬだろう」とはっきり言い切っていました。

 

途中でテレサという親切な女性にも出会います。テレサの首には大きな腫瘍があり、いつも痛そうにおさえています。テレサのご主人が手術をし、その後亡くなったため、テレサは医者にかからないと決めた様子。

 

日記には過去の思い出も書かれています。

ハンク=ファリーという子のヒステリー発作や犬のひき逃げの事、仲良くしていたベネットさんの事など丁寧に書かれており、家出前も周りの人を良く見ていたという事がわかります。

 

長い家出生活のなか、キャットは体調が悪くなり、一人孤独と体調不良で闘っている際にある人が看護をしてくれている事に気が付きます。キャットをつけていたストーカーの様な人物だったのですが、キャットをひどい目にあわせるような事は一度もありませんでした。

キャットは新聞でその人が射殺された事を知り「どうして彼は私の世話をしてくれたのかしら」と疑問に思います。

彼は気ちがい(昔の本なので気ちがいという表現が使われています)で精神病院から脱走していた事がわかります。

恩人が死んでしまった為「ありがとう」をいう事すらできなくなりキャットは

「私にあたたかいスープをもってきてくれた人 もう死んでしまった ある精神病の人にささぐ」

という詩を作ります。

 

その後、自宅に戻ろうとしていたところでキャットは頭部にうけた交通事故の大怪我のため死亡。救いようがない終わり方でしたが家出中の出会いはキャットにとっての宝になったのではないでしょうか。

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書評・レビューランキング

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のこされた日記

作者 マリリン=ハリス

訳者 熊谷伊久栄

発行者 今村廣

発行所 偕成社

発行 1981年10月1刷

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障害者差別発言で有名になったREJECTとeスポーツジムのポスター

REJECTと言えば障害者差別発言をしたSaRaで一躍有名になりましたね。eスポーツのイメージが選手で台無しになるのはもったいなさすぎる。たぬかなも身長170センチ以下の人は人権が無いと言って処分されていたし。こんな差別発言がぼろぼろ出てくるeスポーツ界で日本のeスポーツの発展なんて期待できない。選手がeスポーツ界を潰してるんだもの。

濡れた砂の上の小さな足跡

異染性白質ジストロフィーの二人の娘をみつめるお母さんの手記です。

 

息子ガスパールは障害がなくすくすく育っています。

娘のタイスとアズィリスが異染性白質ジストロフィー。

夫婦仲がよく息子ガスパールも良い子なのが救いとなります。

 

闘病記ではあるものの、治療内容はほとんど出てきません。

病院に行った際の治療をサラっと書いてあるだけです。

アズィリスの骨髄移植についてはもう少し情報があると良かったかも。

本の内容は「いかに自分が家族を愛しているか」を延々と語る内容になっています。

異染性白質ジストロフィーの治療などが知りたいという人は読むと「結局何も学べなかった」と思う事でしょう。

たぶん治療内容を抜き出してまとめたら数十ページでおさまると思います。

それ以外は「家族を愛して頑張っている自分語り」です。(いい事ですが…)

 

ガスパールの飼っているティコラという「モルモット」が途中から「ハムスター」に変わったのが気になりました。

モルモットとハムスターどっちなのでしょう。モルモットとハムスターはかなり違うのでここは間違えないで欲しかった…

 

最後に残念ながらタイスは亡くなりますがアズィリスもだんだんと病気が進んでいる様子。アズィリスの症状についてはあまり語られていなかったのでその後のアズィリスが気になります。

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濡れた砂の上の小さな足跡

著者 アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン

訳者 平野暁人

発行者 鈴木哲

発行所 株式会社講談社

2013年4月17日第1刷発行

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余命1年ステージ4のがんを消して10年生きた私がしたこと

「治るということは、もう考えないほうがいいです」と医師によって余命宣告をされた志澤弘さんが済陽式がん食事療法により回復した事をまとめてある本です。

志澤さんは人間ドックでがんが見つかります。食事療法と抗がん剤を併用し「完全に治してやろう」という気迫が本から感じられます。

 

もともと志澤さんのがんはストレスと過度の飲酒が原因と書かれていました。

がんが見つかる2年前にはストレスが原因と思われる突発性難聴メニエル氏病(メニエール病)を発症し、翌年には過度の飲酒による不整脈(心房粗動)が見つかります。

 

その後はアルコール依存症の治療を受ける為に三か月入院されています。アルコール依存の治療をされるということは相当お酒を飲んでいたのかと思われます。

済陽式がん食事療法は「禁酒」「禁煙」「禁食品添加物」と書かれているのにアルコールに走ってしまったのかあ…と思ってしまいましたが人間なので仕方ない事なのかも?

 

食事療法はいわゆる和食的な健康的な食事なので細く長く続けられそうではありました。

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余命1年ステージ4のがんを消して10年生きた私がしたこと

著者 志澤弘

監修者 済陽高穂

発行者 田邉浩司

発行所 株式会社光文社

2021年6月30日初版第1刷発行

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転生したらスライムだった件 11

転生したらスライムだった件も11巻目に入りました。リムルとラファエルがどんどんタスクをこなしてくれるのでサクサク読めていたのですがここまできてストレスのネタが一つ増えました。

 

なんとタイムスリップ物語が始まります。実際にはリムルがタイムスリップするのではなくヒナタとクロエがタイムスリップするのですが異世界転生でループ物ってかなりダメな気がする…

(この世界に転生したヒナタが二度目に死んでタイムスリップとか意味わからない…)

転生なら転生、タイムスリップはタイムスリップと別々にしないと世界観がブレブレでとんでもなく読むのが面倒くさくなる…

何だかあまりここら辺理解できなかったけどまあいいか。

 

ユウキの悪だくみも相変わらずだし悪役の魅力が全くないのが辛い。ユウキが出てくるだけでイライラするようになりましたよ。

 

今回はあとがきが少なくて残念。作者の自由なあとがきかなり好きなのでもっと読みたかった。

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転生したらスライムだった件 11

著者 伏瀬

イラスト みっつばー

発行人 武内静夫

発行 株式会社マイクロマガジン社

2017年12月13日初版発行

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書評・レビューランキング

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すてきなすてきな世界のため ハートソング2

マティ・ステパネクさんによるハートソングシリーズの2冊目です。

 

アメリカ大統領のジミー・カーターさんの序文からはじまります。

元大統領から「私の親しい友達でありこのうえなくすぐれた少年」とも言われているマティさんは本当にすごい。

 

ハートソング1に続き神様の詩が多いので無宗教の私には辛い。

神さまを信じている人ならば「素敵」と思うのではないでしょうか。

 

詩に神様や天使や天国が出てくると「ウッ…また出てきた…」と思ってしまいます。

神さまや天使や天国が悪いわけではないのですが…ちょっとこれらの単語を使いすぎかな?

 

65ページの「もしも……」という詩がとても良いと思いました。

子どものうちに治療法が見つかった時にやりたいことが書かれています。

自転車に乗ったりダンスを踊ったり命に感謝をしたり…

ふつうの人が当たり前にできることをやりたいと書かれていて少し切ないです。

 

訳者あとがきによるとマティーさんには叶った三つの願い(詩集を出す、テレビで詩の朗読をする、元大統領に会う)だけではなく作家になること、お父さんになること、平和を広める人になる事、という大きな夢があります。

 

マティさん2歳の時にお母さまのジェニさんも成人筋ジストロフィーと診断されています。

本人と四人の子どもが遺伝での筋ジストロフィーなのでジェニさんも心苦しいのではないでしょうか…

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すてきなすてきな世界のため ハートソング2

著者 マティ・ステパネク

訳者 廣瀬裕子

発行者 江口克彦

発行所 PHP研究所

2002年9月18日第1版第1刷発行

2003年3月7日第1版第3刷発行

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クイズでわかる生き残り大作戦! 防災のサバイバル

サバイバルシリーズのメインキャラのジオ、ケイ、ピピがノウ博士の作った防災訓練バーチャルルームでサバイバルするお話。

 

地震からのサバイバル、大型台風からのサバイバル、アウトドアのサバイバル、新型ウイルスからのサバイバルと大きく四つに分けて丁寧に防災についてまとめられています。

停電、津波熱中症、鉄砲水、クラゲ刺され、新型コロナウイルス等、身近にあるサバイバル知識を得ることができます。

 

コロナウイルスが消えない現在の世界のサバイバルとして「新型ウイルス」からのサバイバルはかなりのページ数がとられており、大人が読んでも勉強になりました。

ジオとピピではなく比較的ケイが苦労したり倒れたりしているのがリアルでした。

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クイズでわかる生き残り大作戦! 防災のサバイバル

監修 国埼信江 山本典生

マンガ 韓賢東

イラスト 笠原ひろひと 相場哲也 青木健太郎 工藤ケン 渋沢茉耶

発行者 橋田真琴

発行所 朝日新聞社

2021年3月20日第1刷発行

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「いのち」と「こころ」の教科書

「いのち」と「こころ」について書かれた手塚治虫先生のマンガを元にしてある本です。

どちらかと言うと命の大事さについて書かれた話が多いです。

 

1・環境について考える 「シルバー・タワー」(鉄腕アトムより)

環境問題や環境破壊について描かれているのですが「例の大地震で地形がすっかり変わった」とまるで未来予知の様なセリフからはじまります。

地球の空気が汚れ、所によっては放射能もあります。現在の日本のお話の様です。

 

2・家族について考える 「聖なる広場の物語」

小鳥のヒワが大きな敵と戦う物語です。化学性貯蔵物や廃棄物から漏れ出る汚染された砂「聖なる砂」をかぶって醜くなっていくゴーズと闘い片足が切断され羽も切れてしまいますが家族を守ったヒワの目が清々しい物語です。

 

3・友情について考える 「最後はきみだ!」

戦争がはじまる事を仲間に伝えようと奮闘する三人が頑張る物語。戦争は無くなるものの主人公は二人の親友を失ってしまった…というお話。

 

4・嘘について考える 「ハローCQ](ブラック・ジャックより)

筋ジストロフィーのジュンが野球が出来ると無線仲間のトムに嘘をついていた事から物語は始まります。そしてトムも目が見えないという事をジュンに隠して交信していました。車いすに乗っているという事や視覚障害であるという事は今でこそ隠すことでは無いとは思うのですが昔(昭和50年7月21日に掲載されたとあります)は隠したい事だったのでしょうね…切なすぎます。

トムが日本に来て筋ジストロフィー視覚障害の手術をブラック・ジャックに託す所で物語は終わります。筋ジストロフィーが手術で治るかな~と疑問に残りましたが爽やかな終わり方です。

 

5・命について考える 「小うるさい自殺者」(ブラック・ジャックより)

喬(たかし)という青年が自殺をする所からはじまります。偶然ブラック・ジャックが通りかかり頭蓋骨骨折、くも膜下血腫の大怪我を追いますが命はとりとめます。死に未練がある喬はブラック・ジャック安楽死を請け負っているドクター・キリコの元へ連れていかれます。

自殺未遂という事実がある事でキリコに預けられた喬は千代子に出会います。千代子は腎炎で尿毒症による意識混濁をおこし腎性昏睡になりますが喬は自分の腎臓を千代子にあげると言い切り、自殺をしない事を誓ったら一パーセントの可能性のある手術をブラック・ジャックがするかもしれない…という所で終わります。喬が惚れっぽすぎて驚いたお話。

 

6・希望について考える 「7日の恐怖」

戦争や七つの大罪を犯し続けた人間に愛想をつかした創造主が一度人類を滅ぼし、新たに世界を作り直そうとしていたところに1人だけ遺された大林三郎(13歳)が頑張るお話。

最後は四郎として目覚めるのですが人間もまあまあ良くなってきているのでは?という希望を持った終わり方をします。

 

7・戦争について考える 「紙の砦」

大寒鉄郎と岡本京子が出会う所からはじまります。時代は戦争中で漫画等を描いていたら裏切り者と殴られる時代です。杏子も宝塚音楽学校へ入るもダンスもピアノも芝居もできない状態です。

空襲で杏子は舞台に立てないほどの酷い怪我を顔に刻みます。戦争は誰も幸せにならないことがはっきり書かれた作品でした。

 

8・死について考える 「瞑想の園」(ブッダより)

幼い頃のシッダルタが死について考えるお話です。ウサギになったり鳥になったりしながら自分が死ぬ瞬間を感じ取ります。

長編の一部を切り取ったお話なのですが不自然なところがなくスッキリ読める所が手塚治虫の凄い所だと思います。宗教の話が苦手なので、まだ手塚治虫ブッダは読んだことが無いのですがこのお話を読んで読もうと思いました。

 

どのお話もレベルが高すぎました。

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「いのち」と「こころ」の教科書

著 手塚治虫

監修 谷川彰英

発行人 小林茂

発行所 株式会社イースト・プレス

2007年11月11日初版第1刷発行

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