闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

いぬ

人と犬の絆が奇麗にまとめられている絵本です。犬が死に川に葬っても犬への愛はかわらない主人の気持ちがわかります。 描かれている犬は日本とは違い(おそらく)中型犬から大型犬。日本では犬と言えばトイプードルやチワワ等の小型犬しかほぼ見ないので新鮮で…

こころのあな

弟のマッティーが死んでしまい、喪失感に苦しむ兄が主人公。グリーフケアという難しいテーマを丁寧な絵とお話で読むことができます。 登場人物の怪我をした女の子が父を亡くしていますがこの女の子が一番ツライかもしれない。 訳者あとがきで「グリーフ」に…

プラネット・オルゴール

長期休みに田舎に行った貧血等をよくおこす都会のもやしっ子「とおる」が両親を事故で亡くした心臓病の少女「ゆりか」に出会うお話。いわゆるボーイミーツガールのお話です。 もうこの最初の文だけで感想を書くのが嫌になります。主人公が田舎(もしくは都会)…

光となり風となって…

カバーの折り返しに「死別の悲しみをいやすグリーフケアの絵本」とあるように残された人の気持ちを癒すためにある絵本です。 1ページ目から「もしもわたしが死んだとしても」から始まるので悲壮感が漂います。 かなり遠回しに見守りますという雰囲気で書い…

隣り合せの悲しみ 死を見つめながら生きる筋ジストロフィー症者の青春記

山田富也さんの書いた記録です。 病院・家族・難病・死・出会い…等、幅広い内容で読むことができます。 長兄の寛之さん、次兄の秀人さん、三男の富也さんの三人が筋ジストロフィーという苦労はあるものの、優しい親と聡明な兄達に見守られ充実した生活を送ら…

最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常4

火葬場職員の下駄華緒さんの日常が描かれている漫画です。 人の死はそれぞれあり飛び込み自殺、がん等の扱いもあります。デリケートな話題ですが絵柄のかわいらしさもあって悲壮感はあまりありません。 下駄さんが阪神・淡路大震災の経験者なので震災時の対…

手塚治虫漫画全集206 火の鳥6 鳳凰編

火の鳥鳳凰編の後編です。完成度の高い物語なので読み応えがあります。 無実の罪で二年苦しんだ我王が生まれ変わったような性格になっていて驚き。まあ人殺しをしまくっていた過去があるのでいまさら心が美しくなってもなあ…と思いながら読むことになります…

蟲師9

表紙は上着をかぶっているギンコ。幻想的です。 「残り紅」では蟲のせいで足が不自由なおじいさんが登場。蟲師が昔は身近にいて稲の病気や疳の虫の対応をしていたことがわかります。流行り病でおばあさんが死亡するまではおじいさんとおばあさんは幸せにくら…

手塚治虫漫画全集205 火の鳥5 鳳凰編

火の鳥シリーズでも人気のある鳳凰編です。顔にあざ、片腕の生まれながらにしてハンデを持った我王の人生は相当厳しいものがあります。 速魚が鼻の病(病名不明)の薬をがんばって作っていたのに毒と思い込んで殺し、自分で殺しておきながら後で後悔しまくる我…

ダンジョン飯9

今回はライオスとマルシルの出会いが語られます。マルシルは兄のライオスに対してははじめは塩対応…。 マルシルはスライムで窒息死の後生き返ることで何かに目覚め迷宮探索に加わる事になります。 カブルーとミスルンの二人のやりとりも楽しい。欲求が欠落し…

人は、こんなことで死んでしまうのか! 監察医だけが知っている「死」のトリビア

人の死に方をいろいろな方法から学ぶことができます。 心筋梗塞、鼻血、嘔吐、おなら、破傷風、エコノミークラス症候群、火傷、火事、焼身自殺、飛び降り自殺、アメリカ同時多発テロ、溺死、凍死、ヒ素中毒、火葬、首つり、植物状態、脳死、急性アルコール中…

手塚治虫漫画全集203 火の鳥3 未来編

3404年の地球を舞台にした物語です。地球は死にかけていて悲惨です。 山之辺マサトとムーピーのタマミの純愛が可愛い。ムーピーのままでもかわいいと思うのですがタマミは自分の元の姿はあまり好きではない様子。 ハレルヤとロックのやり取りが近未来的…

いのちつぐ「みとりびと」7 ぼくはクマムシになりたかった かあさんに残したさいごの笑顔

闘病中に東日本大震災にあい仮設住宅で暮らすことになった28歳の勝彦さんが主人公。母が子を看取る内容なので辛い…。 死ぬ前に母に手紙を書いたり冷静に病気と向きあう勝彦さんが健気です。 結局勝彦さんはクマムシではなく人間がいいと思いなおしたところ…

いのちつぐ「みとりびと」6 花蓮ちゃんさいごの家族旅行 「いのちのバトン」をみなの手に

脳腫瘍の華蓮ちゃんが最後の家族旅行へ行くお話。 華蓮ちゃんは手術や薬、放射線などの治療をいろいろ試しましたがもうダメな状態です。子供の死、看取りがテーマなので心が痛みます。ただでさえ東日本大震災を体験し、心も痛んでいるというのに脳腫瘍という…

いのちつぐ「みとりびと」5 歩未とばあやんのシャボン玉 仮設にひびく「じいやん、ねんね」

東日本大震災で仮設住宅で暮らすことになった老夫婦の看取りのお話です。 おじいさんはがんでねたきり状態。広い家で暮らしていたであろうおじいさんが仮設住宅で最期を迎えようとしていて心が痛みます。 おじいさんは苦しむことなくすーっと亡くなり悲壮感…

いのちつぐ「みとりびと」4 いのちのバトンを受けとって 看取りは残される人のためにも

看取りや死に関して優しく紹介している本です。 肺がんの鉄二郎さん、認知症の秀山さん、パーキンソン病のいとさん、老衰の藤吉さん、血が作れない病気(病名不明)のちよさん…等。 藤吉さんの死にざまは「ぽっくり逝きたい」と伝えていた通りの「ぽっくり死」…

いのちつぐ「みとりびと」3 白衣をぬいだドクター花戸 暮らしの場でみんなと輪になって

中学三年生の時に父をがんで亡くした花戸ドクターが患者さんを訪問診療している事がよくわかる大型の本です。 花戸ドクターは看取りだけではなく認知症のマツエさんや耳の遠い鉄二郎さんの対応をしたり、幼稚園での健康診断をしたりと精力的に活動しています…

いのちつぐ「みとりびと」2 月になったナミばあちゃん 「旅立ち」はふるさとでわが家で

死にゆくナミばあちゃんを看取る流れを写真で見ることができます。 ナミばあちゃんは優しい家族に看取られて幸せだなと感じました。故郷で死を迎える幸せな人生というのは素晴らしいと思いました。 看取りというテーマの本の構造上死体がアップで掲載されて…

ダンジョン飯6

表紙はシュローとナマリのうしろにメインキャラが複数登場。登場モンスターのシェイプシフターに合わせた表紙で面白いです。 ライオスがシュローに睡眠と食事の大事さを語る名場面があります。ナイトメアで悪夢を見るほどのストレスやトラウマがあるシュロー…

ダンジョン飯5

レッドドラゴンに食べられ死亡したファリンが蘇生したのもつかの間、ファリンの様子がおかしい場面から始まります。狂乱の魔術師がファリンに命令していて上下関係を匂わせます。 ライオスは鼻血をだしたりめまいで倒れたりと魔力酔いでヘロヘロです。筋肉系…

111本の木

ジェンダーの不平等により男性ばかり優遇されていた村で起こった実話をもとにした絵本です。 シャム・スンダル・パリワルさんの母はスンダルさんが子どもの時に毒ヘビに噛まれて死亡しました。その後、村長になったスンダルさんは自分の娘が亡くなった事をき…

いのちつぐ「みとりびと」1 恋ちゃんはじめての看取り おおばあちゃんの死と向き合う

認知症が出始めていたおおばあちゃんが死亡し、それと向きあう恋ちゃんの強い心がわかる大型の本です。 死がテーマだけあって死体が掲載されているので死体が怖いひとは辛いかもしれない。おおばあちゃんは安らかな顔をしていますが完全に死体の顔なので… 9…

ダンジョン飯4

ナマリと双子のキキカカの仲の良さがわかる巻。蘇生所で焼死体や死体が集まる場所に向かう三人ですが、死んでも(条件がそろえば)生き返る事のできる世界なのでのんきな雰囲気があるのが面白いです。 ファリンを食べてしまったレッドドラゴンとの戦いは作者の…

帰ってきた生協の白石さん

生協の白石さんによる悩み相談解決?本です。 離婚、株式投資、死、浮気、メタバース、勉強法、薄毛、パワーハラスメント、アフターコロナ、老い、加齢、過干渉、禁煙(タバコ)、ストレス等々、複数の悩みが楽しめます。 悩みに「楽しめます」と書くのは不謹…

ダンジョン飯3

魔物を食べながらダンジョンを探索する経緯を楽しむ漫画です。 しょっぱなからマヒでぐったりしているカブルーを死体回収屋が治療しています。死が身近にある世界なのでマヒくらいではみんな動じない所が面白い。 食材?のクラーケンについていた寄生虫にあ…

ダンジョン飯2

ドラゴンに食べられて死亡したファリンを助けるためにダンジョンへ潜ったパーティーがごはんとして魔物等を食べながら進んでいくお話です。 宝虫という奇麗な虫を食べる昆虫食にスポットが当たっている所がリアル。マルシルが「郷土料理」と言っているしダン…

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル

ダンジョン飯のガイドという事で購入しましたが失敗しました…完全版というものが出ていた事をこの本を購入した後に知りました。完全版の方が重要な事が描かれているらしいのでそのうちまた読もうかと思います。 完全版ではないとはいえこの本も読むところが…

ダンジョン飯1

妹をドラゴンに食べられたライオスが妹を助けるためにダンジョン攻略をする漫画です。食べられたのに「助ける」と考える事が不思議ですが、このダンジョンではたとえ死んでも生き返る事ができます。ゲームおなじみのシステムですが漫画で読むと新鮮です。 水…

トリがしんだ

ある一羽の鳥が死んだことに対するまわりの反応を書いてある絵本です。 死=悲しいと一言でくくらず、それぞれの鳥が死に対してそれぞれの思いを口に出しています。たんたんと友達を埋めてたんたんと友達の鳥の事をかたる友人たちが印象的です。 トリの絵や…

今日、僕らの命が終わるまで

24時間以内に死亡する人に「デス=キャスト」から電話がかかってくる世界という設定で物語は進みます。死が事前にわかる世界観という設定は面白い。表紙がとても美しいので挿絵もあったら良かったかも。 「デス=キャスト」から電話があったマテオとルーフ…