闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

東日本大震災 2011年3月11日

それでも「ふるさと」あの日から10年 土に生かされた暮らしをつなぐ 村に帰った「サマショール」の夢

美しい福島県飯舘村で60年ちかく百姓をしていた佐藤忠義さんや仲間達の生活をまとめてある写真絵本です。 東日本大震災による福島第一原子力発電所の放射能のため仮設住宅で暮らし避難生活をしていても畑に戻りたいという佐藤さんの気持ちが伝わります。 …

自衛隊員が撮った東日本大震災 内側からでしか分からない真実の記録

自衛隊員が撮影した東日本大震災の写真がたくさん集められています。福島県の破壊された町がたくさんあるのでトラウマがある人は見るのがつらいかもしれません。当時の地震や津波の壮絶さがありありとわかります。 自衛隊員のきびきびと仕事をする美しい姿、…

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」はマルティン・ルターの「もし明日世界が終るとしても、私は今日もりんごの木を植えるでしょう」という言葉をもじって作者が患者さんに送っている言葉です。 りんごの木を植えるといっても日本人では…

それでも「ふるさと」あの日から10年 福島に生きる凛ちゃんの10年 家や学校や村もいっぱい変わったけれど

東日本大震災によりふるさとを離れる事になった凛ちゃんが主人公。 福島第一原子力発電所の影響で仮設住宅で暮らす凛ちゃんですが、現代っ子らしく明るく元気に新しい学校に通っています。 元々凛ちゃんが3歳まで住んでいた家は200年以上も前の江戸時代…

それでも「ふるさと」「牛が消えた村」で種をまく 「までい」な村の仲間とともに

豊田直巳さんの写真・文による福島県のシビアな現実が語られる写真本です。 「までい」とはこの地方の言葉で「手間ひまかけて」「ていねいに」「心をこめて」という意味があるそうです。 乳牛を飼う長谷川健一さんも牛を手ばなさなければいけない状況になっ…

トイレをつくる未来をつくる

東ティモールのトイレ事情を写真で表現している大型本です。 トイレ事情といっても日本のような近代的なトイレとは違い、穴を掘り板を並べているような質素なトイレ。 昔の村にはトイレが無く、川や森、自宅の裏などをトイレとして利用していましたが、そう…

待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから

表紙は毛並みがぼさぼさながらも生きる気力がまだ感じられる茶色の猫です。 福島第一原子力発電所20キロ圏内で人間が避難してしまったため置き去りになってしまった動物たちの悲惨な写真がぞくぞく現れます。 犬、猫、ブタ、ダチョウ、タヌキ、牛、イノブ…

わたしはあなたの涙になりたい

体が塩になってしまう架空の病気「塩化病」の女性二人から愛された主人公八雲が小説家を目指す話。 稀な病気なのに八雲の生活圏で二人も塩化病が発症しているのがいかにも物語臭くてドン引きしながら読みました。発症者は一人目は母で二人目は将来の妻となる…

それでも「ふるさと」 「負けてられねぇ」と今日も畑に 家族とともに土と生きる

福島に住む行者ニンニクの栽培にユメをかけていた菅野隆幸さんと益枝さん夫妻が主人公。 福島第一原子力発電所による放射能漏れの為、夫婦は仮設住宅で暮らしており行者ニンニクの栽培どころか土を耕すことすら難しくなっているシビアな状況です。 東日本大…

聴導犬くんれん生ふく

東日本大震災の後、ガレキだらけの町で生まれた白い犬のふくが主人公。 聴導犬訓練生なので厳密にはまだ聴導犬ではないのですが聴導犬のカテゴリーでまとめています。 絵がとてもかわいいのですがふくに眉毛が描かれています。 まろ眉の犬ではないのに犬に眉…

カラー図解 ストップ原発4 原発と私たちの選択

原子力発電所、いわゆる「原発」と私たちの未来について書かれた本です。 原発が必要だという考えと原発はいらないという考えが二つあるそうですが…絶対に原発はいらない派の方が多いと信じたい。 必要派の四名の名前が掲載されていますが、あたま良い人達な…

それでも「ふるさと」「孫たちは帰らない」けれど 失われた「ふるさと」を求めて

仮設住宅に住むおじいさんおばあさんがメインとなる「ふるさと」をテーマにした大型の写真絵本です。 東日本大震災による福島第一原子力発電所から漏れる放射能の影響で避難をしていた人達が避難から6年たち、仮設住宅から出ていくか出ていくまいか2つのふ…

のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録

太田庸介さんの写真によって見ることができる、福島第一原発20キロ圏内にのこされた、置き去りにされた動物達の記録です。 犬・猫・牛・ブタ・馬…などペットや家畜が無残にもとり残されている状態です。避難第一とはいえ買われていた動物たちが放り出されて…

週末は東北へ 災害ボランティア・ブック

災害ボランティアに関心がある人に向けての本です。 「東日本大震災」に特化したボランティア本というのは珍しい。 ボランティアなのでほとんど自腹で作業する事になるので私としてはあまりお勧めできない…交通費用や持ち物や食事なども自腹は厳しい。(現場…

津波を乗り越えた町々 東日本大震災、十年の足跡

谷口雅彦さんによる文と写真で津波を乗り越えた町が撮影されています。 震災の写真なので当然ボロボロな街並みが沢山掲載されているので覚悟がいる写真集です。船が陸地に乗り上げていたり、重い車がひっくり返っていたりと津波の凄さが感じられます。 そこ…

それでも「ふるさと」あの日から10年 「明るい未来」を子どもたちに 原子力に未来を夢みた町に生きて

東日本大震災によって人がいなくなった福島県の双葉町の現在を写真に撮った本です。福島第一原子力発電所エリアが多め。 「原子力 明るい未来の エネルギー」という看板をテレビなどで一度は目にしたことがあると思うのですが、この標語を考えた大沼勇治さん…

奈落

古市憲寿さんの書いた小説です。 主人公は藤本香織。6172日前、17年前の夏、ライブ中にステージから落ち、体が不自由になります。(作中で月日は流れるため小説の開始時点で17年前という意味) ステージから落ちて全身動かない状態になるってどういう…

故人サイト 亡くなった人が残していったホームページ達

インターネットに残っている亡くなった人たちのサイトやブログ、ツイッター等を集めている本です。 こうしてまとめてみると亡くなり方にも多くの種類があることがわかります。 盗人に殺される・交通事故・交際相手に殺害される・東日本大震災・バス事故・自…

カラー図解 ストップ原発3 電力と自然エネルギー

図解により電力と自然エネルギーが学べる本です。 表紙は大規模高密度洋上浮体発電ファーム。 すごくきれいなうえに自然とエネルギーが作られるという装置です。 原子力が危険という事はもう世界共通なので少しずつこういう自然で電気が作られる装置へと移行…

カラー図解 ストップ原発2 放射能汚染と人体

図解による原子力発電について書かれた本です。 2では放射能についても詳しく解説されています。 表紙の浪江町から避難してきた女の子が放射能に汚染されていないか防護服で固めた大人に調べられている写真がなんともいえずかわいそう… 原子のしくみと種類…

カラー図解 ストップ原発1 大震災と原発事故

大型で写真やイラストが多い原発について書かれた本です。 東日本大震災の後、電力などの報道や番組が多くなっていて原発が本当に必要なのか気になっていたので読んでみたのですが、子供向けの本とは思えないほどしっかりしています。 最初に「あなたの住ん…

いつか帰りたい ぼくのふるさと  福島第一原発20キロ圏内からきたねこ

10歳のおすねこキティが主人公。 キティは怪我による右目失明、猫エイズを持っていますがこの本で福島の原発事故についての内容がメインとなっています。 2011年3月11日の大地震によって家族と離れ離れになってしまい、東京の新しい家族に引きとら…

あの日からの或る日の絵とことば 3.11と子どもの本の作家たち

32人の絵本作家によるごくごく個人的なエピソードの集積で出来ている本です。と書かれています。 この絵本は荻窪の「Title」で原画展をやっていて原画を実際に見たので思い出深いです。 「Title」のロゴマークを作成したnakabanさんも絵を描かれていました…

ひまわりのおか

宮城県の石巻市立大川小学校について書かれた絵本です。 74人の子供と10人の先生の命が奪われた事で有名な小学校。 ネットなどでも当時たくさん見たのですが、大川小学校のすぐ近くに山があってそこに登っていたら助かったのにな…とやりきれない思いがあ…