サーロー節子さんのノーベル平和賞のスピーチをわかりやすく絵にしている絵本です。
サーロー節子さんは1945年8月6日に広島で原子爆弾により被爆します。壊滅した広島を生き抜き、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の一員として核兵器の恐ろしさを世界に訴え続けています。
当時13歳だった節子さんはがれきの中で聴いた「あきらめるな!がんばれ。光が見えるだろう?そこに向かって、はっていくんだ」という言葉をくり返し生きる事を考えます。
原爆の放射線による原爆症で人びとがじわじわと体を蝕まれ、生き残った人も苦しみ、核兵器があってはならないことが淡々と語られます。
2017年7月7日に国連で核兵器禁止条約が取り決められ、サーローさんの努力は報われます。72年間も核兵器が禁止されるのを待っていた被爆者も同じく報われた事でしょう。
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光にむかって サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ
編 くさばよしみ
絵 やまなかももこ
発行者 小安宏幸
発行所 株式会社汐文社
2022年5月初版第1刷発行
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