飽きっぽいけど元気いっぱいな、もうすぐ小学校4年生になろうとしている佐々木風太が主人公。
風太は大好きな巧己おじさんに影響されて介助犬に興味を持ちます。
巧己おじさんは体が不自由で車椅子に乗っています。バイク事故で頸椎に傷がついて頸椎損傷となり足が動かず腕にもあまり力が入らなくなり車椅子生活となりました。
巧己おじさんのバイク事故は本人にミスはなく、相手の信号無視で車がバイクに突っ込んできたという不幸な出来事が原因です。交通事故で自分が悪くないのに大きな障害を持ってしまうのはとても辛い出来事です。
巧己おじさんは黒い毛並みのチャックというラブラドール・レトリバーを介助犬に持ち、二人はとても良い信頼関係で結ばれています。
同じ時期にパピーウォーカーと共に暮らし始めた一平の家はリタイアします。
理由は弟の鉄朗の体調が悪くなってしまったから。
鉄朗は筋肉の力が弱く、歩く事も手を動かすこともできないため、いつかは介助犬をつけるために家族はパピーウォーカーとなったのですが、本人の体調が理由でリタイアとはかわいそうな結果になりました。
鉄朗の病名はハッキリ書かれておらず病名不明ですが筋ジストロフィーではないかな?と思いました。
その後中学一年生となった風太は偶然にもチェリーとユーザーさんを見かけます。
そっとチェリーとユーザーさんをみて「かっこいいぞ、チェリー」と心の中だけで思う風太が爽やかでした。
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介助犬チェリーのパピーウォーカー
作者 山口理
画家 岡本順
発行所 文研出版
2021年8月30日第1刷発行
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