色素性乾皮症の主人公ライラ(8歳)が主人公。
ありえないくらいライラが大人びていて少し引きながら読みました。
文章が全体的に上から目線ですよ!
なんというか、かっこつけている感じ。
しかもかっこつけている部分がわかりにくい。
ライラが結局何がしたいのかとか考えがいまいちわからなかった。
遠まわし表現多すぎ。
色素性乾皮症については申し訳程度にちょろちょろ書かれているだけ。
色素性乾皮症らしさは日焼け止めを塗ったり光を避けたり…といった「え?それだけ?」と思ってしまうくらいの少なさ。
もう少し治療に対しての一言が欲しかった。
お医者さんからの今後の病気の進行についての一言もないし、読者がこの本をよんだら「この病気は日に当たれないだけなんだな」
と思ってしまいそう。
実際には神経症状がでたりして深刻になることが多いらしいんですけどね。
色素性乾皮症の闘病記と思って読んだらものすごくがっかりします。
私はがっかりしましたよ!
表紙の絵はものすごくきれいです。
本文の挿絵がほとんどないのがもったいない。
クール・ムーンライト 月の輝く庭で
著者 アンジェラ・ジョンソン
訳 代田亜香子
絵 横田美晴
発行所 株式会社あかね書房
2005年3月20日初版発行