黒い猫に導かれた尚が「かくれ山」で不思議な体験をする話。
猫に導かれ○○するという話の流れを最近よく読んでいるので「また猫が導くのか!」と飽き飽きしながら読みました。
当然ながらこの猫がお話の黒幕です。
尚は好き嫌いがあったおかげで難を逃れ、猫夫人(黒幕)と闘う事になります。偏食が身を助ける展開は児童書としてはイマイチかも。(給食が食べられずよその家のご飯も食べられないので相当ひどい偏食だと思います)
天狗をだまし天狗の隠れ蓑を手に入れ一つ目の山姥の目玉を強奪し猫夫人の弱点を聞き出し、鬼の雷の剣を盗み、ヘビに姿を変えられた竜を助け、猫夫人との最終決戦となります。
最後に尚に親切にしてくれた尚と同じく神かくしにあった女の子が自分の母親と知ります。ハンカチに名前が書かれていて母の旧姓だったことで自分の母と気がつく尚ですが、昭和44年時点だとハンカチに名前を書くことが常識だったのでしょうか?
好意を持っていた女の子が自分の母親だったというオチは気持ち悪い。母親もかくれ山で出会った尚の名前を自分の息子につけちゃう所も何となく嫌だなーと思いました。
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かくれ山の冒険
著者 画家 富安陽子
発行者 江口克彦
発行所 PHP研究所
2000年10月25日第1版第1刷発行
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