朝起きた時から耳鳴りがしていた結が主人公。
この結が耳の調子が悪いことをひたすら隠しまくるのでイライラしながら物語が進んでいきます。物語の主人公に多いのですが体調が悪い事をひたすら隠す→悪化というおきまりパターンに陥ります。
結は突発性感音難聴だったので「おかしいな」と思った時点で早期治療をしていればなんとかなったかもしれないのに。
おなじ病気の元ひきこもりの今日子さんに会ったり手話を習う事で結の気持ちも前に向かっていきます。今日子さんは両耳が聞こえないのに明るく強い性格をしています。そして今日子さんも結と同様に耳鳴りや頭痛を我慢して病院にいかずに聞こえなくなったタイプ。なぜみんな体調不良を後回しにするのか…と思ってしまいました。
体調悪いときはしっかり申し出ることが大事とわかる一冊。
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蝶の羽ばたき、その先へ
作者 森埜こみち
発行者 小峰広一郎
発行所 株式会社小峰書店
2019年10月25日第1刷発行
装画 坂内拓
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