闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

アスク・ミー・ホワイ

ウジウジした主人公ヤマトと薬物依存症で下半身がユルユルな港がアムステルダムで出会いイチャラブするお話。ボーイミーツボーイですが日常系のお話なのでドラマチックな事も特に二人にはおこらず淡々と話が進みます。(港が芸能人ということで写真を撮られたりする程度のアクシデントはありますが)

 

アムステルダムならでは…という所もビザがあったり手続きが違ったりするくらいで別にないかな。

 

ヤマトは元カノと別れて元カノへの憎しみをちくちくうじうじくよくよ語っているし港は何を考えているのかわからない気持ち悪い性格でどちらも性格的には好ましくない。

港は薬物を使っている写真を報道されたためにアムステルダムに逃げて、薬物に寛大なアムステルダムで大らかに薬物を使用しています。

ヤマトもみんなの仲間に入りたいからマリファナを吸うシーンがあって幻滅…仲間に加わりたいから薬物を使うのは最低な行為です。

 

性格が二人とも好きでは無いので白目で読んでいたのですがメイン二人の男性以外の印象的なシーンが多数ありました。

ヤマトのシェアメイトのオーレが愛している黒猫「アマンダ」を安楽死させようとする場面です。

がんのためアマンダのペインコントロールをしていたものの、薬漬けは可哀想ということで安楽死を選びます。

オーレはおじいちゃんも安楽死を選択しており、その時は本人の希望だったのでみんなで笑ってパーティー状態だったため、話せないアマンダへの安楽死が正しいかどうか悩みます。これは一生答えがでないと思いました。

 

ひたすらヤマトが港に引っ張られている状態で人生が好転していくのがもったいない。

港がからまなくても成長していけるヤマトのシーンが少しでもあれば白目で読まなくて済んだかもしれない。

 

ヤマトがお酒や薬物(コカイン等)の力で本当の事を言うシーンが多いのでみっともなかった。本当の事は平常心の時に言わないと…

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アスク・ミー・ホワイ

著者 古市憲寿

発行者 鉄尾周一

装画 雲田はるこ

発行所 株式会社マガジンハウス

2020年8月27日第1刷発行

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