デュシャンヌ型筋ジストロフィーの鈴木信夫さんが書いた詩とエッセイ集です。
第1章は「私の歩んできた道」として鈴木さんの生活がまとめられています。
小学校時代の出来事で日本中のあらゆる所、海外へも治療のために出かけている事がわかり親の愛情が感じられました。
講演をしている鈴木さんの写真も掲載されています。
きっかけは母校の中学校の校長先生からの提案だそうで、校長先生が見る目のある方だという事がわかります。
大学卒業から就職の流れは相当な努力をされていました。
第2章は詩集「マイナスからのスタート」です。
本のタイトルにもなっている「マイナスからのスタート」という詩がとても良いです。
短いながらも印象深い詩が多いです。
第3章は「ともに生きる人たちへ」というご自身の思いを綴った章です。
やさしい詩の後に読んだので温度差を感じます。詩と比べるとどうしても上から目線の文章に
感じてしまいますが当時の世の流れについての鈴木さんの考えが良くわかりました。
1・2・3章と読み心地がかなり違うのでそれぞれ別の本にまとめた方が読みやすかったかも。
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マイナスからのスタート 障害を超えて、もっと遠くへ!
著者 鈴木信夫
発行者 瓜谷綱延
発行所 株式会社文芸社
2001年3月15日初版第1刷発行
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