18歳と2か月という若さで亡くなった室田久茂さんを想う母の愛がまとめられています。カットは姉のまふみさんが飾っています。
母の徳子さんのあふれるばかりの息子への愛情が感じられて読んでいて辛い…ここまで愛していたわが子が亡くなってしまうなんて。
久茂さんはいわゆる文武両道、スポーツも勉強もできて人柄も良く皆にすかれる男性でした。そんな愛すべき久茂さんが浸潤性悪性脳腫瘍(多形成膠芽腫)でだんだんと弱っていく様子を隠すことなく母からの目線で書かれているので生々しさがすごいです。
室田さん一家はおそらくエリート一家と感じられる内容が多いです。姉のまふみさんはこの時代(本の出版は昭和51年)にデンマークにあるオレロップ体操学校へ研修にいけるくらいの環境にあります。昭和50年代って海外旅行だけでも相当なお金が必要だったはず…
人によっては母の愛が強すぎ重すぎで気持ち悪く感じるかもしれない…
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ジュピター 母の愛かなしくて
著者 室田徳子
カット 室田まふみ
発行者 堀内末男
発行所 株式会社集英社
昭和51年11月10日第1刷発行
昭和55年10月25日第12刷発行
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