闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

遺書 笑う乳がん闘病記

炎症性乳がんを発症し、余命三か月と告げられていた田原節子さんの闘病記です。

 

余命宣告をされてからどんどん命を伸ばし、前向きに治療をする田原さんの力強さがよくわかります。

文章がものすごくうまいのでどんどん読み進めることができます。ご自身の炎症性乳がんという大病に向きあう姿がとても美しいです。抗がん剤治療がとても辛そうでした。

 

ご主人の田原総一郎さんの「プロローグ」が愛が溢れています。

田原さんが亡くなるまでの二か月間の経緯を次女の綾子さんがメモに綴っており、こちらも母と向きあっていることがよくわかり愛が溢れています。

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遺書 笑う乳がん闘病記

著者 田原節子

発行者 谷山尚義

発行所 株式会社集英社

2004年10月10日第1刷発行

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あっこと僕らが生きた夏 17歳女子マネージャーがナインに託した、命のバトン

咽頭がんで亡くなったあっここと「大﨑耀子さん」と楊志館高校の野球少年達や親友たちとの出会いや別れが豊富な写真と共にまとめられています。

あっこさんは野球が好きで野球部のマネージャーになり、ナイン達と美しい関係を築いています。

 

野球の練習方法などが昭和的なスパルタ的で引いてしまいました…(ナイン達が良いのならば別に良いのですが)

 

あっこさんの上咽頭がんの治療はつらく、抗がん剤などで苦しんでいる姿が痛々しい…なんとか生きようと頑張るもだんだんと病に弱っていくあっこさんが気の毒になります。

 

あっこさんが皆に愛されていた人生だったのが救いです。

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あっこと僕らが生きた夏 17歳女子マネージャーがナインに託した、命のバトン

著者 有村千裕

発行者 持田克己

発行所 株式会社講談社

2011年7月20日第1刷発行

2012年2月2日第2刷発行

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新幹線運転士に人生を翔けた男

新幹線運転士の川村守継さんの人生をまとめている本です。

ほとんど新幹線関連の内容なので新幹線に興味の無い人にはまったく興味が持てない内容が延々と続きます。

 

私は乗り物に対しては特別な感情は無いのでほとんど飛ばし読みし、川村さんの息子さんが登場する部分だけ読みました。

 

川村さんの長男の高世さんは筋ジストロフィーで、一歩も歩く事が無く亡くなったと書かれており、筋ジストロフィーの中でもかなり重い症状だったことがわかります。

高世さんには遊んでくれる友達もおらず、祖母にも冷ややかな態度をとられたりと、あまり幸せだった思い出が無い様子で気の毒でした。

高世さんの人生は、親にも「不憫な高世」と書かれてしまうくらい可愛そうな人生だったようです。

 

もし高世さんが健康体だったならば父と同じく運転士を目指したのでしょうか…

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新幹線運転士に人生を翔けた男

著者 川村守継

発行者 瓜谷綱延

発行所 株式会社文芸社

2004年9月15日初版第1刷発行

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さくら 原発被災地にのこされた犬たち

小学生のひとみちゃんの飼い犬の柴犬「さくら」が東日本大震災の後、被災地にとりのこされるお話です。

 

少し変わっているのは地震のあと、(初めにひとみちゃんがどこにいるかは書かれていませんがおそらく)学校に迎えに来たお母さんと無事に自宅に帰ってきたところからお話が始まります。東日本大震災のお話だと主人公が実際に地震にあっている場面から始まることが多いのですがその部分はあとから回想シーンとして出てきます。

そのため地震よりも犬の方に気持ちが移りやすくなっています。

 

その後は放射能の影響で避難所の体育館に行くことになり、犬のさくらはおいて行かなければならないという現実に突き当たります。

津浪や地震の影響で人がどんどんなくなっているのにもかかわらずひとみちゃんが「さくら」の事ばかり心配しているのがリアルです。小学生の子供だったら「知らない他人が死んでいたり悲惨な目にあっている」よりも「わが家の可愛い愛犬」が一匹でいる事の方が大事件ですものね。

 

この後はのこされたさくらの生き抜こうとする闘いが始まるのですが…犬とは思えない考え方をするのでどうしても創作とわかってしまい冷めながら読んでしまいました。

自分がつながれていた鎖を切る方法として「下の道路へジャンプして自分の重みで鎖を切る」のですが、犬に重力で鎖を切る概念は無いと思います。

 

そして、自宅に貴重品を取りに来たバスの中に「ひとみちゃんがいる」と信じてバスをひたすら追いかけるシーンもあるのですが、犬は鼻が良いのでにおいでひとみちゃんがいるかいないかはすぐにわかるはず。

作中の貴重品を取りに来た人がさくらちゃんからボールペンとか何かを借りて持っていたりするという描写などがあったら自然だったかも。

感動的に見せるために犬の能力を人間的に改変しているので犬好きの人から見たら「?」と思う部分が多いのではないでしょうか。

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さくら 原発被災地にのこされた犬たち

作者 馬場国敏

画家 江頭路子

発行所 株式会社金の星社

初版発行 2011年12月

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ハンチバック

最初の一文「都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3Pできた話」という文章でゾッとしたらこの本は読まない方が良いです。あとあとこれよりもゾッとする内容の文がでてきます。

 

ミオチュブラーミオパチーで人工呼吸器を使用している潔癖症の釈華さんが男性をお金で買うお話です。(潔癖症なのに洗っていない男性器を口に入れることができる矛盾)

金持ちの病気の女性と健常者男性の恋愛のお話はあるあるなのでそういう系かと思っていたらなんだか違いました。

 

金で買った男(と言えるかは微妙)が介護をしてくれている人というのはドン引き…女性用風俗のセラピストに払うならまだしも介護者にお金(一億五千万)をちらつかせるのはやりすぎです。おとなしく女性用風俗のセラピストさんに頼っていれば不快感はなかったかも?

 

ハンチバックは「せむし」の意味ですが最近は使われない言葉になっていますね。

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ハンチバック

著者 市川沙央

発行者 花田朋子

発行所 株式会社文藝春秋

2023年6月30日第1刷発行

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だいたい人間関係で悩まされる #なんで僕に聞くんだろう。

写真家の幡野広志さんの悩み相談をまとめてある本です。幡野さんは多発性骨髄腫を発病していますが精力的に活動していてすごい。

 

人によって悩みはそれぞれ。タイトルにある人間関係は勿論、毒親、うつ、パニック障害ADHDFTMニート、ストレス、胃腸炎…等々。

かなりの長文で回答しているのですごい。「何でこんなことで悩んでるの?」と思ってしまうような悩みでも丁寧に回答しています。

私だったら毒親に対しては「二度と会わなければよい」パニック障害や病気系なら「病院いって先生に聞けばよい」とか言ってしまうと思います。そもそも全くの他人の悩みなんて正直どうでもいい…と思ってしまう。

 

最終回で「ペンネームは餅にちなんだものが多い」というお話は書かない方がよかったかも。幡野さんに「もち」系のペンネームで相談したひとは恥ずかしさでのたうちまわっているはず。(また悩みが一つ増えた!!)

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だいたい人間関係で悩まされる #なんで僕に聞くんだろう。

著者 幡野広志

発行人 見城徹

発行所 株式会社幻冬舎

2023年1月25日第1刷発行

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どっちが強い!? からだレスキュー4 免疫バトル編

謎の感染症で倒れたジェイクを通じて免疫について学ぶことができる漫画です。

ウイルスや鳥インフルエンザなどについても丁寧に書いてあって子供向けの漫画とは思えないほどの情報量があります。

 

ジェイクの体内で好中球、マクロファージ、キラーT細胞、B細胞などが戦うのですがはたらく細胞を思い出してしまった。

 

脇役キャラのロミオとジュリエットが良い味出していたので再登場希望。

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どっちが強い!? からだレスキュー4 免疫バトル編

ストーリー レッドコード

まんが ホットブラッドソウルズ

監修 高橋秀実

発行者 山下直久

2023年3月23日初版発行

2023年6月5日再版発行

発行 株式会社KADOKAWA

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イラストレイテッド日本のおばさん

日本のおばさんの絵が大量に書かれています。おばさんというかおばあちゃんが多いのではないかな?

 

わかることは作者はおばさんが嫌いという事…所々に悪意を感じるコメントがあるのでイライラしながら読みました。自分が嫌いなタイプのおばさんには悪意コメント、好きなタイプのおばさんには良コメントをしているので作者のおばさんの好みがわかります。

 

興味深かったのは新型コロナウイルスが流行った時のマスク姿のおばさんのイラストがたくさん見ることが出来たこと。おばさんのマスク姿はかなりおしゃれ。

 

女性はみんな老化しておばさんになりますがきれいではなくともそこそこのおばさんやおばあさんになりたいと思いました。

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イラストレイテッド日本のおばさん

著者 豊村真理

発行人 長廻健太郎

発行所 バジリコ株式会社

2020年12月10日初版第1刷発行

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いろいろ いろんな かぞくの ほん

いろんな家族の形が表されている絵本です。

 

おとうさん、おかあさん、こどもたち、ペット…という普通の家族も多いけど、シングルマザー、シングルファーザー、里子、養子…などいろんな家族がいます、というシンプルながらも現代社会で大事な事がサラッと描かれています。

 

昔に比べてシンママ、シンパパも増えてきているのでサラっと子供にもわかるように絵で説明されている本があると助かる方も多いのではないでしょうか。(子供って「なんであの子の家はお父さん(もしくはおかあさん)しかいないの?とか悪気なく聞いてきたりしますし…)

 

全ページに猫がいるので猫好きにもお勧め。

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いろいろ いろんな かぞくの ほん

文 メアリ・ホフマン

絵 ロス・アスクィス

訳 杉本詠美

発行人 松本恒

発行所 株式会社少年写真新聞社

2018年1月31日初版第1刷発行

2021年5月12日初版第4刷発行

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