マイナスからのスタート 障害を超えて、もっと遠くへ!
デュシャンヌ型筋ジストロフィーの鈴木信夫さんが書いた詩とエッセイ集です。
第1章は「私の歩んできた道」として鈴木さんの生活がまとめられています。
小学校時代の出来事で日本中のあらゆる所、海外へも治療のために出かけている事がわかり親の愛情が感じられました。
講演をしている鈴木さんの写真も掲載されています。
きっかけは母校の中学校の校長先生からの提案だそうで、校長先生が見る目のある方だという事がわかります。
大学卒業から就職の流れは相当な努力をされていました。
第2章は詩集「マイナスからのスタート」です。
本のタイトルにもなっている「マイナスからのスタート」という詩がとても良いです。
短いながらも印象深い詩が多いです。
第3章は「ともに生きる人たちへ」というご自身の思いを綴った章です。
やさしい詩の後に読んだので温度差を感じます。詩と比べるとどうしても上から目線の文章に
感じてしまいますが当時の世の流れについての鈴木さんの考えが良くわかりました。
1・2・3章と読み心地がかなり違うのでそれぞれ別の本にまとめた方が読みやすかったかも。
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マイナスからのスタート 障害を超えて、もっと遠くへ!
著者 鈴木信夫
発行者 瓜谷綱延
発行所 株式会社文芸社
2001年3月15日初版第1刷発行
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子供の未来応援国民運動のポスター
子供の未来応援国民運動のポスター。ブルーナさんの絵が目を引きます。
チョコレート・ダイエット
楠田枝里子さんの書いたチョコレートダイエットに関する本です。
スタイル抜群の人に書かれたら「おお…」と思って興味を持ってしまいます。
楠田さんのお母さまが栄養学の講師で、栄養について小さい頃から学ぶ機会が多かった事も詳しく書かれていました。
チョコレート・ダイエットと言うタイトルからしてチョコレートをメインに食べるダイエット方法かと思いきや、ただチョコレートだけを食べるのではなく、普通にバランス良く食べてさらにチョコレートの美容効果に頼りましょう、という内容となっていました。
お腹が空いてどうしようもない時、大食で困っている時、朝食抜きの時などにチョコレートを食べると良いと書かれていますがあまり体には良くなさそう。血糖値が一瞬で上がってしまいます。
巻末にはスーパーマーケットで買えるダイエット・チョコレート等のの紹介があります。
輸入チョコレートが好きな人は見ていても楽しいと思います。
日本でもカカオの%を選べるようになってきたので嬉しいですね。
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著者 楠田枝里子
イラスト カオルコ
発行者 見城徹
発行所 株式会社幻冬舎
2004年11月10日第1刷発行
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ステラと未来
ステラという少女と未来という少年が出会うボーイミーツガールのお話です。
少女ステラは394階のタワーの中のフロアーに住んでいて、「ママ」と呼ばれる人型の養育ロボットに育てられています。
世界は近未来っぽく現代とは違う世界観です。
「生き物」は「死ぬ運命にある」とママは語り、この物語は全体的に「生と死」の物語であることが感じられます。
ステラがタワーを出た後は未来と出会う事になります。未来も器械的な「おとうさん」に育てられ四足動物「シュワウフメルデルカギルディナ」と友情を育みます。
この四足動物シュワウフメルデルカギルディナが壊滅的にかわいくない。デッサンの狂ったカバのような人面犬のような、なんとも言えない気持ち悪さがあります。
人間として生きようとするステラと未来の今後はどうなるだろう…と考えさせる終わり方だったので「その後」が気になりました。
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ステラと未来
原案・絵 種田陽平
文 野山伸
発行者 清水保雅
発行所 株式会社講談社
2015年9月10日第1刷発行
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巨大地震のサバイバル 科学漫画サバイバルシリーズ
ダイヤ、マーレ、キュリの三人が防災パークの事前見学会に招待されるも地震、津波、火山の噴火に巻き込まれる話。(噴火はぎりぎり避けられましたが…)
かなりひどい目にあうので読んでいたら辛い気持ちになる人もいるかもしれない。キュリが土砂崩れでがれきの下敷きになるシーンがかわいそうで見ていられなかった。
迷惑だったのは「カイト」の飼い主。地震にびっくりして逃げてしまったのでカイトを探すことになった三人組ですが、飼い主が「犬」と言わずに「四歳の男の子」と言ってしまったため優しい三人はカイトを探すことになり結局は被害に巻きこまれます。
何度も「くそ…この犬め!!」と思いながら読むことになるので犬好きは辛いかも。
カイトの飼い主はきちんと三人にお礼を言っていたのが救い。
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巨大地震のサバイバル 科学漫画サバイバルシリーズ
著者 原案 洪在徹
絵 もとじろう
発行者 片桐圭子
発行所 朝日新聞出版
2024年2月28日第1刷発行
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病院のベッドで学んだ人生の大事なこと
筋ジストロフィーの松野敏之さんが書いた人生の記録です。
松野さんは四歳の時に筋ジストロフィーを発症し小学校三年生の時に入院し、三十七年入院しているとう事がわかります。人工呼吸器をつけ病気が進行しているという事がわかります。
本文は明るい内容が多くすっきりした文章で読みやすいです。
1980年2月あかつき病棟で「サンライズ」が結成されたことが書かれています。あかつき病棟の音楽好きのメンバーが結成しており、松野さんは18歳の時に参加しています。体が不自由ながらも音楽に前向きに取り組む姿勢が素晴らしい。楽譜が読めてピアノや楽器が出来る人を本当にすごいと思います。
恋愛事情についても書かれています。Xさんという結婚していて子供もいる看護師さんとの恋愛ですが「良い思い出」とかかれており「不倫なんだから良いどころか悪い思い出なのでは」と思ってしまいました。
女性作者だったら不倫の話題は書かないと思うので正直と言えば正直なんですけど。
松野さんの語る「普通の恋愛」が意外とハードルが高いです。
途中から私の苦手な宗教話が多くなります。宗教は自由もあるので私からは何も言えません。キリスト教はさすが世界に広がるだけはあるな、とは思いました。
海外旅行へ行くお話などは楽しかった様子が伝わってきて良かったです。呼吸器をつけていても楽しく旅行ができるという事がわかります。体が不自由でも旅行などは楽しむ方が人生に潤いがでるので良い事です。
この本は五年もの歳月をかけて書かれた本だそうです。パソコンを使いこなしている様子がわかりました。
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病院のベッドで学んだ人生の大事なこと
著者 松野敏之
販売 中日新聞社
制作 中日新聞社出版開発局
発行日 2008年6月25日初版第1刷発行
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難病の子どもを知る本6 ホルモンと代謝の病気
難病の中でもホルモンと代謝の病気に特化して紹介している本です。
ムコ多糖症の桜井求くん
低身長症の作田滋さん
軟骨無形成症の松浦友子さん
ファブリー病の佐々木勝弘さん
ターナー症候群の女の子(顔写真はあるが名前は伏せてある様子)
副腎白質ジストロフィー(ALD)の光太郎くん
いろいろな人が自分の病気と向きあっていることがわかります。子供向けの本ですが写真やイラストが多くわかりやすいので全年齢の人にお勧めできる本です。
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難病の子どもを知る本6 ホルモンと代謝の病気
監修 山城雄一郎 茂木俊彦
編者 大橋十也 特定非営利活動法人 難病のこども支援全国ネットワーク
文 稲沢潤子
絵 オノビン 田村孝
発行者 中川定
発行所 株式会社大月書店
2001年2月20日第1刷発行
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筋ジストロフィー いま筋ジストロフィー患者の生活と治療を見直す
アラン・E・H・エメリーさんが書き、貝谷久宣さんが訳した海外の本です。
貝谷さんはご子息が筋ジストロフィーです。
タイトルにあるように筋ジストロフィーに特化した本となっていますが、訳がとても自然なので医学知識が無い私でもしっかり読むことができました。
特に筋ジストロフィーの「型」については詳しく丁寧に解説されているので読み応えがあります。
筋ジストロフィー患者は意外と多い事もわかります。
筋ジストロフィー患者の生活、教育、生き方、仕事、恋愛等について詳しく書かれており、海外ならではの前向きな姿勢が全体的に感じられました。
徹底しているのは「生き方」という点で、自分らしく生きることの重要さがまとめられています。
巻末には海外の筋ジストロフィー関連と日本の筋ジストロフィー関連の書籍がまとめられています。日本で読めるものについてはなるべく読もうかと思います。
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筋ジストロフィー いま筋ジストロフィー患者の生活と治療を見直す
著者 アラン・E・H・エメリー
訳者 貝谷久宣
編集発行人 廣田喬
発行所 かまわぬ書房
1996年1月1日第1刷発行
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日本証券業協会のポスター
日本証券業協会のポスター。投資詐欺は怖い。
生命保険 知って得する数字のカラクリ
平成17年に出版された生命保険に関する本です。
少々古い本ですが保険に関する内容はネット保険以外はあまり変わっていないので楽しく読めました。
「生命保険って何種類あるの?」
という地味に気になる質問にも答えてくれています。
平成17年時点で19種類以上あるらしい。
定期保険・特定疾病保障定期保険・収入保障保険・養老保険・変額保険(有期型)・生存給付金付定期保険・終身保険・特定疾病保障終身保険・変額保険(終身型)・定期付終身保険・利率変動型積立終身保険・医療保険・がん保険・介護保険・こども保険・個人年金保険・変額個人年金保険・個人年金保険・変額個人年金保険…等。
これだけあるのには驚き。
私が入っているのは医療保険と自転車保険だけなのですいが、他にも入った方が良いのかしら…と悩んでしまいます。
「自殺で保険金が支払われないのは契約から何年以内の場合?」
という質問は驚きでした。回答は「二年(保険会社により異なる)」とありましたが自殺でも保険金って受け取れる場合もあるのですね…
てっきり自殺は保険金受取不可と思っていました。
タイトルにある「知って得する」という部分は感じられず。
それぞれメリットデメリットがあるので「得する損する」とう考え方は難しいかも。
まだまだ保険の勉強は続きます。
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生命保険 知って得する数字のカラクリ
監修 マネーライフナビ
著者 柳澤美由紀 石川英彦 荒木眞一
発行者 片岡巌
発行所 株式会社技術評論社
平成17年8月25日初版第1刷発行
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新耐震基準に関するチラシ
地震が多いので木造住宅には助かるチラシなのでは?
ねずみくんのおくりもの
大好きなねずみちゃんの誕生日に何かをしてあげたいと考えるねずみくんが主人公。
初めは雪を固めた氷でねずみちゃんの像を作るのですが溶けてしまったので木でねずみちゃんの像を作ります。
自分の前歯で木をけずるので歯の痛みに苦しみ、そしてねずみくんの前歯はぼろぼろになってしまいます。
想像しただけでも痛々しい…こういう痛々しい努力は好きになれません…
自分の姿の像をもらってねずみちゃんは喜びますが自分の像をもらって女性は喜びますかね?人間からしたら自分の像がプレゼントとなるとドン引きですがネズミ感覚だとセーフなのでしょうか。
お話の原作は筋ジストロフィーと診断された阿部泰嗣さんの「チュウ太の贈り物」です。原作ではねずみくんに名前があったのですね。
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ねずみくんのおくりもの
原作 あべやすつぐ
絵・文 つちだよしはる
発行者 升川和雄
発行所 株式会社教育画劇
2018年11月12日初版発行
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いぬのせんせい
病気の子供によりそう「いぬのせんせい」が主人公。子供たちは病名不明ですがそうとう思い病気だという事がわかります。
昔のイギリスのこども病院で本当にあったお話を元にしているそうですがイギリス人って犬が好きな人が多いので病院に犬をいれることに抵抗がなかった人が多かったのが救いでしたね。(病院に犬をいれるなんて!という人もいますが)
ファシリティドッグという言葉がおそらくなかった時代から犬が人を癒すことがわかっていたのがすごい。
実際には犬嫌いな子どもや犬アレルギーの子どももいるしファシリティドッグの扱いももっと慎重にした方が良いかもしれません。
絵本なのでファシリティドッグの扱いは割とザツで衛生概念も皆無です。口の端にミルクをつけたまま子供に対応するのは牛乳アレルギーのある子にとっては命にかかわるのでここらへんは気をつけてほしい。
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いぬのせんせい
作 ジェーン・グドール
絵 ジュリー・リッティ
訳 ふじみみさを
発行人 田中尚人
発行所 株式会社グランまま社
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喰ったらヤバいいきもの
平坂寛さんが食べたヤバいいきものをレビューしています。
表紙の爬虫類(グリーンイグアナ)の鱗が気持ち悪いのであまり表紙は見たくありません…爬虫類は遠目でみたらカッコいいのですが近くで見ると鱗にぞわぞわします。
海の生き物、淡水の生き物、陸の生き物と大まかに三つに分けて紹介されています。魚系は比較的おいしそうですがそれ以外は毒があったり食べたらダメな雰囲気も漂っていてチャレンジするには勇気がいる生き物ばかりです。
カミキリムシの幼虫やツムギアリを食べる昆虫食もレビューされています。おいしいと絶賛されていたカミキリムシの幼虫の写真がなぜか「NO IMAGE」だったのが残念。2刷からは訂正されているのかな?
なんでも食べられる人は人間として強いタイプなので見習いたいです。
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喰ったらヤバいいきもの
著者 平坂寛
編集人 遠藤純
発行人 倉次辰男
発行所 株式会社主婦と生活社
2017年7月17日第1刷発行
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