小学生時代しゃべることのなかったやました君が主人公。
卒業式までひたすらしゃべりません。
緘黙のカテゴリーに入れていますが実際のやました君は自ら選んでしゃべらないので緘黙とは少し違います。場面緘黙症や選択性緘黙が近いかもしれません。
ネットの記事によると幼稚園の入園式の自己紹介で四月生まれのトップバッターで指名されたのがきっかけで話さなくなったとか。
それで三年保育と小学生時代の合計9年間外では話していません。
小学生時代の同級生たちはイラっとしたでしょうね…
自分のタイミングで話したいとネットにありましたがそれをちゃんと友達に伝えていたのでしょうか。
ここらへんはネットで読んだのでチラっとでも絵本に入れてくれたらやましたくんがどんな気持ちで話さなかったかがわかって良かったのですが。
この絵本は場面緘黙の人たちに人気らしいです。実際の緘黙の人たちはクラスで浮くのでやましたくんのようにはいかないのでは?
学校生活では言葉に出すことがかなり重要だったりするのに話さないやましたくんが上手くやっているのが不思議でした。
出席をとったり必要なことを言ったり本を読んだり筆談ではできない事をどうやって乗り切っていたのか気になります。
まわりの人たちが優しかったので恵まれましたね。
「こんなこきらいかな?」のシリーズなのですが嫌いまでは言わないけど苦手かな。
お前たちとなんか話すもんか、と思われていそうで話してくれない人を好きになれるんでしょうか?
クラスメイトのお話を聞いていみたいですね。
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こんな子きらいかな?3 やましたくんはしゃべらない
作 山下賢二
絵 中田いくみ
発行者 岩崎弘明
発行所 株式会社岩崎書店
2018年11月30日第1刷発行
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