日中はまちの先生が「まちの動物病院」をひらき、夜は猫のとらまるが「やまの動物病院」をひらくという楽しいお話。
はじまりは犬のジュリアの予防接種です。見事な腕前で注射をした先生を見つめて猫のとらまるは医学を学んでいる様子。
とらまるは夜にきびきび働きます。
沢山の病気の動物達が登場します。風邪をひいた子ギツネ、口内炎のリス、穴を掘りすぎて手がヒリヒリするモグラ、のどを痛めているカッコウ、ひづめに小石がはさまったカモシカ、翼がやぶれたコウモリ、歯痛の犬のジュリア、鼻水をたらしたキツネ、便秘のイタチ、ものもらいのウサギ、おできのできたヒキガエル、中耳炎のネズミ…等々。
昼間はごろごろしていたとらまるがかなりの働き者で感心してしまいました。
ジュリアの飼い主の田中さんが良いキャラしています。まちの先生ととらまるに白衣を作ってくれたのでまちの先生ととらまるがより立派になって良い終わり方でした。
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やまの動物病院
作・絵 なかがわちひろ
発行人 小宮英行
発行所 株式会社徳間書店
2022年8月31日初版発行
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