お菓子、特にチョコレートが大好きなジョン・ミダスがチョコレートで苦労するお話。
ある日、ジョンのママはジョンの鼻の頭に湿疹ができているのに気が付きます。お菓子の食べすぎで湿疹ができた事がバレたジョンは病院でクレイニアム先生に診てもらいます。クレイニアム先生はまずい薬を処方しその時は平和に解決。
そして「J・М」と書かれた不思議なコインを拾い、そのコインでとある店からチョコレートを購入します。そのチョコレートを食べてから、ジョンの食べるものはすべてチョコレートに変わっていくという恐怖体験がはじまります。
歯磨き粉、オレンジジュース、ベーコンエッグ、トースト、手袋、トランペット、鉛筆…等々、ジョンがふれたものはチョコレートに変わっていきます。
そんなジョンの症状をみてクレイニアム先生はこのチョコレート病を「クレイニアム病」と自身の名前を付けます。もちろん架空の病気ですが触れたものがチョコレートに変わるなんて実際にあったら怖い病気です。
ママまでもチョコレートに変えてしまったジョンは魔法のチョコレートを買った店を探し、チョコレートタッチという能力を消してもらうように頼みます。
店主はジョンの願いを叶え、ジョンを普通の男の子に戻し、偏食だったジョンはまともな食事が出来るようになりハッピーエンド。
好き嫌いのワガママを言う偏食野郎が個人的に嫌いなので、ジョンは一生チョコレートだけ食べてればいいんじゃないの?と思ってしまいましたが流石に人間をチョコレートに変える能力は怖いので元のジョンに戻って良かった。
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チョコレートタッチ
作家 パトリック・スキーン・キャトリング
訳者 佐藤淑子
画家 伊津野果地
発行者 佐藤論史
発行所 文研出版
2021年10月30日第1刷発行
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