福島に住む行者ニンニクの栽培にユメをかけていた菅野隆幸さんと益枝さん夫妻が主人公。
福島第一原子力発電所による放射能漏れの為、夫婦は仮設住宅で暮らしており行者ニンニクの栽培どころか土を耕すことすら難しくなっているシビアな状況です。
東日本大震災は農家さんへのダメージが凄くて読んでいて辛い気持ちになります。
長引く避難の間に行者ニンニクを栽培していたきれいな畑には太陽光発電のパネルが一面に並び、ここでは野菜は作ることはできないという現実が押し寄せます。
その後は北海道から取り寄せた行者ニンニクの苗を植え、収穫の時を迎え希望が見えたところで終わります。
原子力発電所の事故が長引くという事が生々しくわかる本でした。
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それでも「ふるさと」 「負けてられねぇ」と今日も畑に 家族とともに土と生きる
写真・文 豊田直巳
発行所 一般社団法人 農山漁村文化協会
発行 2018年2月5日第1刷発行
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