辻友紀子さんが描いた絵本です。
ふわっとした色つかいが爽やかです。
絵本の文章の中には筋ジストロフィーとは書かれていませんが進行性の病気であること、呼吸器をつけること、からだが動かせなくなっていくこと、と書かれており作者の病気と同じ筋ジストロフィーでカテゴリーを付けました。
作中の友紀子さんの思いが良くわかります。
学校でチャイムが鳴りひびいても体が動かず教室にたどり着けない悲しさ、歩くことができなくなる悲しさ、呼吸器をつけ声を失う悲しさ…
それでも「絵」と出会う事により人生が輝き始めます。
友だちの一言にも救われました。
車椅子の後ろで光っている呼吸器の光がきれい、と言ってっくれる友人がいて友紀子さんは幸せです。
あとがきの「読者のみなさまへの手紙」を読むと、作者は主人公のうさぎの事をうさぎの「うさこ」と言っていますが本文で「友紀子」という名前で呼ばれていたので「うさこ」ではないのでは…と思ってしまうのですがどうなんでしょうか。
本文にでてきた「友紀子」は「うさこ」の誤植だったのでは…?
まあ友紀子さん=うさこだと思うのでどっちでも良いですね。どちらも良い名前ですし。
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また きょうも みつけた
作 辻友紀子
発行者 坂井宏先
編集 松沢清美
発行所 株式会社ポプラ社
2013年11月第1刷
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