小学校3年生の勇太が主人公。勇太は農家の家の子供で、朝にとれた野菜を無人の出店にならべて販売しています。
ある日、無人販売でお金を払わずに盗んでいく人をテレビ局の人が撮影しようとやってきます。そこで勇太は「隠し撮りなんていやだ」と悩むことになります。
野菜を盗んでいるうちの一人に健太さんという人がいます。
健太さんのお母さんは病気(病名不明)でいつも寝ており、お父さんは亡くなっており金銭的に苦しいから野菜を盗んでいる事が勇太はわかっており、それを無断で撮影するのは心苦しいと感じています。
たとえ母子家庭で苦しくても野菜泥棒をしているのは事実なのだからバッチリ撮影しても私は自業自得なので問題ないかとは思いますが…
隠し撮りが嫌な勇太は無人販売をしているリヤカーを隠してしまいます…勇太の親は勇太の言い分をほとんどきかず、それが悪い方に勇太を動かしてしまいました。
リヤカーを隠した勇太は悩みますがそこへかぎばあさんが登場します。勇太と透と英里の三人はかぎばあさんのバーベキュー料理を楽しみます。
最後には健太も実は野菜泥棒を恥じていた事がわかり物語は終了。
かぎばあさんのシリーズはこの本で終了となりますが、結局かぎばあさんの謎は全巻を通してもほとんど語られずでもったいない。かぎばあさんは何のためにかぎばあさんをしていたのかも気になります。どんどん物が出てくるかばんや、足跡が雪に残らない事、魔法が使えるようなニュアンスもあるのでそこらへんが詳しく知りたかったかも。
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かぎばあさん、犯人はぼくなの
作 手島悠介
絵 岡本颯子
発行者 岩崎弘明
発行所 株式会社岩崎書店
2000年5月8日第1刷発行
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