子宮頸がんと診断された唯が医者に無理やり余命告知をさせ、やけっぱちになってホストの瀬名を金でかう(買う、飼うかはタイトルでは曖昧にしている)お話。闘病部分はざっくりカットされているので物足りない部分が多いです。
唯は不倫をむりやり正当化をするような股がゆるゆるの女なのでホストを金で買うくらいなんでもない事だったのでしょう。
唯が意固地でまったく話に共感できず…頑張って仕事をしている、節約大好き、等の好きになるポイントはたくさんあったはずなのに壊滅的な性格の悪さで何もかもが台無し。
唯の母は乳がんで死亡しているのですが、母子共にがんに苦労させられていて気の毒です。
全体的に少しホストに夢を見すぎかなと感じました。何年も仕事してきたホストがかなり年上のめんどくさい女に最後よりそうのは終わり方としては残念でした。ホストならホストらしくお金とマンションをうけとってさっさと別の女性と結婚、というオチがよかったかも。
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余命一年、男をかう
著者 吉川トリコ
発行者 鈴木章一
挿画 朝野ペコ
発行所 株式会社講談社
2021年7月14日第1刷発行
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