闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

手で見るぼくの世界は

表紙はがりがりの腕の男の子の手。細すぎて心配になるレベルなのでもうすこし手首は太い方がいい絵になりそう。

 

主人公は中学生の佑。五才の時におたふく風邪にかかったことがきっかけで視覚障害者となり視覚支援学校(今は盲学校は使われないそうです)に通っています。

友達の全盲の双葉が駅で人にぶつかり相手に暴言を浴びせられたことで登校拒否になってしまい心配しています。

 

佑はわりとおっちょこちょいな所があり科学室で火傷をしたり友達とファストフード店に行った際に怖い思いをしてしまいその後仮病を使って学校を休んだりと地味なトラブルが続きます。

 

双葉の性格がうじうじしていて読んでいてイライラする人もいるかもしれない。怖い思いをしたのはわかりますがずっとうじうじくよくよが続くので親もカウンセリングくらい連れて行ってあげなよと何回も思いました。

ただ双葉がブラインドマラソンにチャレンジしだすと前向きになっていくのでもう少し早めにブラインドマラソンに関する話題が出てきても良かったかも。

 

最期は佑と双葉が今から会おうとするところで終ります。物語の終わり方あるあるの双葉が玄関を出る所で終るのでせめて一目(視覚障害のある二人なのでこの表現はおかしいですが)会って、雰囲気が変わった、声に自信がついた等の見えない二人ならではの出会った感じ方を二人で語って欲しかった。

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手で見るぼくの世界は

作 樫崎茜

挿画・挿絵 坂井以

発行人 志村直人

発行所 株式会社くもん出版

2022年11月13日初版第1刷発行

2023年8月4日初版第3刷発行

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