ロンドンの小児病棟に怪我で入院した12歳のトムがミッドナイトギャングとして活動するお話。
小児病棟がメインなので登場人物は子どもで病気をそれぞれ持っています。12歳のロビンは目に包帯を巻いており視覚障害、12歳のアンバーは両手足を骨折、11歳のジョージは扁桃腺を手術、10歳のサリーは病名不明ですが、髪の毛が抜けており、かなり重病なことがわかります。(抗がん剤などの治療をしているのかも…?)
出てくる大人達はほぼクズ。子供をいじめる看護師や、ポンコツな先生等…まあ、このクズ大人達が出てこないとミッドナイトギャングの活動が盛り上がらないので盛り上げメンバーとしては最適なのかも。子どもに胸糞悪いいじめをする大人という構図が嫌いなのでいじめシーンは読んでいて辛い。
いい味を出していたキャラは用務係。ミッドナイトギャングの活動に協力をしたり、生まれつき翼の無いハト(鳥)に優しくしたりとキャラが立っています。
トムは元々軽い怪我での入院なので仮病を使って入院を延長しようとしたりと最後あたりにはトムは病院メンバーを愛するようになります。病院でのミッドナイトギャングでの思い出は最高の出来事になったのではないでしょうか。
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ミッドナイトギャングの世界へようこそ
作 デイヴィッド・ウォリアムズ
訳 三辺律子
絵 平澤朋子
発行者 野村敦司
発行所 株式会社小学館
2020年11月23日初版第1刷発行
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