ドゥシャンヌ型進行性筋ジストロフィーと診断された坂田友幸さんについて書かれた本です。
友幸さんは14歳で亡くなるのですが家族や友人たちに愛されていた人生という事がわかりました。
お母さんの手記なので友幸さんの文章がほとんど無く、友幸さんの個性等はほとんど感じられません。
お父さんはなんだか冷たい感じで友幸さんにあまり関心がないタイプらしく読んでいて寂しい気持ちになりました。家族より仕事が好きなタイプだったのかも…
友幸さんの通夜と告別式には600人以上の人が来て、その中にクラスメイトが書いた手紙を身内が読んで「この手紙を残しておきたい」と母親がコピーをとっており、この本にもまとめられています。
クラスメイトからの手紙が多くまとめられているのはとても珍しいのではないでしょうか。手紙も若者らしいみずみずしい手紙が多いので読んでいて感動します。
気になったのは友幸さんが自分の事を「もっちゃん」と言っていた事。
中学生にもなって自分の事を「もっちゃん」と言うのはかなり子供っぽいなと感じました。中学生なら一人称は「僕」「俺」等と変えていく方が良い気がしました。
淡々とした手記なので盛り上がりはないのですが母の愛を感じる一冊です。
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学校に行きたい みんなに会いたい 筋ジスとともに生きた14
著者 坂田澄江
発行人 島崎和夫
発行所 株式会社太揚社
1996年2月20日第1刷発行
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