ある少年が崖から転落した時に左足が「死んでたまるか」と少年から自らを切り離し意思を持って生活を始める所から始まります。左足なのに栄養失調や便秘になったりめまいもおこします。左足だけなのに妙に人間臭い。
左足は他人の義足になったり犬ぞりをひいたり舞台に出たりと左足一本だけで生活を頑張ります。ただ出てくる人たちが性格悪めの人が多い(犬ですら性格悪いのがいる)ので読んでいてイライラします。もっと今時の話にした方が現代っ子は読みやすかもしれない…(たとえば左足だけで生活し始めた時にすぐ出会った人が左足の才能に気が付いて身元を引き受けどんどん新しい有能な仲間を集めて左足は出世していく…というような「なろう系」のお話にしたほうがサクサク読めそう)
文体の古臭さがあって読みにくいのがもったいない。見どころは152ページで舞台に立っている左足の絵。とても美しい絵ですがシュールすぎて爆笑しました。
----------
左足のポルカ へのアマゾンリンクはこちら。 https://amzn.to/3UNaAgg
----------
左足のポルカ
作者 手島織江
画家 倉部今日子
発行者 今村正樹
発行所 株式会社偕成社
2013年4月初版第1刷
----------
----------