著者はジョーイ・ディーコンさん。1920年に生まれた脳性麻痺の男性です。
1920年を思い出しながら書かれた日記から1973年までの日記までを一冊にまとめてあります。
なぜこの本が今出版されるのか不思議です。
内容が古すぎてイベントや出来事なども大昔に感じます。
特に注目すべきビッグイベント等もないし淡々とした日記なので盛り上がりもありません。
全体的に人を羨むこともなく親族を愛する普通の人の日記です。
そしてジョーイさんの身内は誰もがバタバタ亡くなるのでハラハラします。
(6歳で母を、18歳で父を、22歳で妹を、29歳で義理の妹を、31歳で弟を失います…ジョーイさんだけが長く生きられた短命家系)
訳者は1970年代半ばに放送されたBBCドラマ「ジョーイ」を見たことを「津久井やまゆり園」の事件を見て思い出し、原作を取り寄せ読んだとの事。
学生向けのテストで「津久井やまゆり園の事件」についてをどう思うかあなたの意見を書きなさい、と回答を求めています。
こういう質問は「人を殺すのはダメだと思います」とか「かわいそうだと思った」などと書かなくてはいけないものなので本音は書けないですよね。
実際は犯人と同じように考えている人もいると多いと思いますが絶対に本音は書かないでしょう…
BBCドラマ「ジョーイ」で検索してみるも情報が出てきませんでした。
動いているジョーイさんを見てみたいです。
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ジョーイ あるイギリス人脳性麻痺者の記憶
著者 ジョーイ・ディーコン
訳者 泉康夫
発行所 株式会社高文研
2019年12月10日初版第1刷発行
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