筋ジストロフィーで17歳の若さで亡くなった山田哲也さんを主人公にした本です。
本を書いたのは哲也さんの母の山田順子さんです。
母の順子さんと父の栄吉さんは三人の子供に恵まれました。哲也さんと妹の理恵子さん、弟の諭史さんです。哲也さんと諭史さんは筋ジストロフィーで男兄弟のみが筋ジストロフィーと診断されます。
両親の苦しみが感じられる文章も複数見られました。
哲也さんは読書家で多くの本を読んでいます。第25回青少年読書感想文全国コンクールで文部大臣賞受賞しています。
皇太子殿下と一緒に写真に写っている良い写真が掲載されています。
受賞作も全文掲載されていますが本当に文章が上手い。
読んだ本は「ベル・リア 戦火の中の犬」です。
感想文を読んでとても良さそうと思ったので読んでみたいと思います。
哲也さんの尊敬してやまない西村滋先生が「西村新聞」としてはげましの葉書や手紙を哲也さんに送っていた一部分が掲載されています。
西村滋先生の優しさが感じられました。
第4章からは「山田哲也作品集」として詩が掲載されています。
若者らしい正直な詩が多いです。愛や生と死等が多め。
第5章は親しかった友からの文章となります。
哲也さんが愛されていたという事がわかる文章ばかりでした。
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きみは風のように いのちのドキュメント
編著者 山田順子
発行者 堀内末男
発行所 株式会社集英社
昭和57年10月15日第1刷発行
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