筋ジストロフィーの石川正一さんや家族が書いた青春の日記です。
続編の「めぐり逢うべき誰かのために」を先に読んでいたのですが、全く問題なく本書も読むことができました。
「めぐり逢うべき誰かのために」で知ってはいたものの、宗教色が強くて少しゾワゾワしながら読んでいました。
家族全員がキリスト教徒のためとにかくキリストの話や聖書の話が多い。
無宗教には辛い読み物でした…
もちろん宗教の自由なので否定はしません。
テレビ出演等もされていて、すごく充実した毎日です。
この時代にテレビ出演ができるのは相当良いのでは…
筋ジストロフィーに関する内容はかなり詳しくまとめらてています。
特に正一さんが歩けなくなってしまった時がリアルでした。
足に装具をつけて新たに歩けるようになるのですが、結局はまた歩けなくなる…という事がすごく残酷に感じられました。
ターコばちゃん(母の妹、多嘉子さん)がとても良い人で好感が持てました。
正一さんの手術のための入院に付き添ったりいろいろと心を配っていて愛が感じられました。
長いあとがきは母の恵美子さんが書いています。
正一さんや家族に対する愛がすごく溢れていました。
----------
----------
たとえぼくに明日はなくとも 車椅子の上の17才の青春
著者 石川正一
発行者 鎌倉豊
発行所 株式会社立風書房
1973年7月20日第1刷発行
1990年12月15日第33刷発行
----------
----------