デュシェンヌ型筋ジストロフィーの河合正嗣さんと範章さんが画家になるまでの物語です。正嗣さんと範章さんは双子です。表紙の写真をみてもそっくり。
範章さんは生後六か月でヘルニアの手術をしましたが、その後どんどん回復して一安心でした。
2人で仲良く学校に通い、微笑ましい学校生活をしていたのですが小学校5年で車いすに乗ったあたりからいじめを受けるようになります。子どもは時として残酷なので自分と違う人間をいじめたりからかったりしてしまうんですよね…
中学校からは養護学校へ通うことになり、範章さんの中学校一年の時の初恋の初々しい思い出も書かれています。
高等学校からは正嗣さんは生徒会長に立候補し、立派な生徒会長となります。
家族の仲も良く、理想的な一家ですが不幸にも2002年に範章さんが亡くなってしまいます。
ふるさと工房「いなか」のオープンから閉店までの流れがドラマチックでした。普通の体力のある人たちでも相当に肉体的にも精神的にもプレッシャーがかかる出来事だったと感じられましたが乗り切ったのが凄いです。
巻頭には美しい絵が掲載されています。動物、人物、風景等を描きこなしています。
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伴走者 僕たち筋ジストロフィー兄弟が画家になるまで
取材・執筆 高澤亜美
語り 河合正嗣 範章
発行人 松崎義行
発行所 新風舎
2005年6月15日初版第1刷発行
2005年10月15日初版第2刷発行
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