闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

こずえと申す

主人公は小学生の草多。家族は弟の洋と父と母とおじいさん(父の実父)。草多の父は仕事人間で会社の近くに引越し、母は父の実家で暮らすいわゆる別居家族になります。

なぜ母が父の実家に身を寄せるかと言うと母の両親はもうすでにおらず、父の実父、おじいさんに頼るしかなかった為です。

息子の嫁をおじいさんは好意的に迎え、草多も洋も可愛がられています。

 

平和な毎日が過ぎる中、新聞が何者かに盗まれます。盗んだのは「こずえ」という少女(の飼っているチョウゲンボウ)でこずえと出会ってからの草多のお話はボーイミーツガールそのものです。

 

祖父の影響で武家言葉で話す「こずえどの」は不登校で学校にはあまり行っておらず、それを心配してくれた草多に好印象を持った様子。(祖父のどんな影響で武家言葉を離すのかは詳しくは語られず。祖父が武家言葉の使い手だったのかも?)

こずえどのの両親も何年もいさかいをしており草多の両親と同じような印象。

 

こずえどのはチョウゲンボウのひなを拾い祖父達と育て新聞を盗ませるなどの手伝いをさせていましたが、日本は野鳥を拾って育て飼うのは違法だった気がします。体が不自由な個体を特別に申し出て飼う事は合法だったと記憶しています。(羽が折れてもう自由に飛べないとか…)

今はチョウゲンボウは飼っても良い鳥になってるのか…?

 

地元民が愛する「天狗山」に自動車道路を作ろうとする案が市議会に出たあとは子供達はがんばってフィールドワークをして天狗山に暮らす動物や植物たちを調べ、山に道路が作られない様に動きます。

 

最後には草多の父がたまに実家に帰ってきたり、それを普通に受け入れる母がいたり、ハッピーエンドで終了。

こずえどのの両親問題はまったく解決しなかったので気の毒でした…

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こずえと申す

作 吉田道子

絵 宮尾和孝

発行者 千葉均

発行所 株式会社ポプラ社

2021年8月1刷

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