土曜日にシモンという不思議な男性と会うジュンが主人公。
この本が出版された1979年は週休二日制ではないので土曜日でもジュンは学校に行っています。そんなジュンが学校から終わったあとにシモンと出会います。
このシモンは謎の男性でフラッと出てきたと思えばジュンを不思議な場所へ連れて行ってくれます。海、林、公園、草原、街、夢…とジュンはシモンと一緒にいろいろな体験をします。
雰囲気のある表紙や本文のイラストが素晴らしい…1970年代の絵ですが現代でも通用するオシャレさがあります。
ジュンはインフルエンザにかかって不在のお父さんの事についてお母さんにたずねます。シモンとお父さんを重ねるも、やっぱりシモンはシモンだと思いなおして物語は終わります。
その後にジュンはシモンと会えたのか気になるのですが土曜日の交流が続いていくと良いなと思う終わり方でした。
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土曜日のシモン
作 竹下文子
絵 赤星亮衛
発行者 今村廣
発行 1979年9月1刷
1980年5月2刷
発行所 株式会社偕成社
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