地雷によって被害をうけたゾウが主役です。
もともと人間を殺すための道具として作られた地雷ですが、地面を歩く動物も被害を受けているという現実がわかります。
体が大きいだけあって即死はしないものの、足等に障害を持つ事は体重の重いゾウにとっては辛い生き方になります。
地雷を踏んだほとんどのゾウは重い体をささえることもできず死んでいきます。
今まで地雷を踏んで命を落としたアジアゾウは一万頭以上と言われているとか…
作者は地雷を踏んで生き残ったゾウの保護施設を訪ねます。
たった20頭ほどだけが生き残るという地雷の恐ろしさ…
人間によって作られた地雷で傷つき、人間によって助けられるという何とも厳しい本でした。
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地雷をふんだゾウ
著者 藤原幸一
発行者 岩崎弘明
発行所 株式会社岩崎書店
2014年11月30日第1刷発行
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