盲学校の先生をしているルミさんとエリちゃんの心温まるやり取りが楽しい絵本。
ルミさんは全く目が見えませんがご主人のアキラさんは少し目が見え、マッサージの仕事をしています。
おなかの大きくなったルミさんですが、ご主人のアキラさんは仕事に行く途中に足を折って入院してしまいます。
アキラさんはこの本では全く役に立たず…肝心な時に骨折で入院。
フィクションのお話だとしたらアキラさんは最初から出さない方が良かったような気がします。
「肝心な時に入院しおって…」
としか思えませんでした。
目の不自由なルミさんはご主人が頼りだったはずなのにこの出来事は悲惨です。
夏休みに入ってすぐの朝にルミさんは転んでしまい、エリちゃんが119番します。
ルミさんの手を握り励ますエリちゃんのメンタルが強い。
無事に産まれたのぞみちゃんを目の見えないルミさんはしっかり育てています。
それから二カ月過ぎ、ルミさんとのぞみちゃん、元気になったアキラさんが学校に訪れます。
ルミさんは三歳の時に重い病気にかかり、目が見えなくなったことを生徒の前で話します。
最後にはクラスみんなでのぞみちゃんを抱っこして爽やかに物語は終わります。
アキラさんの存在だけがモヤモヤした絵本でした。
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いのちは見えるよ
作 及川和男
絵 長野ヒデ子
発行者 岩崎弘明
発行所 株式会社岩崎書店
2002年2月10日第1刷発行
2003年5月30日第5刷発行
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