藤川真一くんが認知症のおじいちゃんを理解しようと頑張るお話です。
おじいちゃんの名前は藤川長吉。
認知症が進んでいるので服に名前と住所の名札を付けています。
ある日、おじいちゃんとぼく(真一)の頭と頭がゴツンとぶつかり、真一の心がおじいちゃんの体に入ってしまいます。
わりとありふれた入れ替わりネタですが、認知症のおじいちゃんの体に子供の意識が入るというのは斬新でした。
時計も読めずすらすら話せず漢字も書けず柱に頭をぶつけたりするのでまともに歩けもしないため、真一はおじいちゃんの苦労がよくわかりました。
おじいちゃんの認知症の状態が良くわかった真一は今後もおじいちゃんに寄り添って生活できそうです。
巻末では一年後に肺炎でおじいちゃんが入院した事が書かれています。
はっきりとは書かれていませんが「じいちゃんは星々の中に見えなくなった」とあるので亡くなってしまったのでしょう…
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じいちゃん、出発進行! 絵本こどもに伝える認知症シリーズ5
作 藤川幸之助
絵 天野勢津子
発行者 田島英二
発行所 株式会社クリエイツかもがわ
2021年5月15日第1版第1刷発行
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