闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

叢書文化の現在 6 生と死の弁証法

安野光雅さん、岩田慶治さん、大西赤人さん、加賀乙彦さん、河野博臣さん、富永茂樹さん、中村雄二郎さん、井上ひさしさんが「生と死」について語っています。

1980年の本なので内容は古いはずなのですが、人の生死感はあまり変わらないので今でも十分読めます。

 

その中の安野光雅さんの「蝉と筋ジストロフィーの少年へ」という文章で筋ジストロフィーが取り上げられています。

数行しかないのですがインパクトが凄くあります。

安野さんがNHKのラジオで聞いた筋ジストロフィーの少年の言葉が掲載されています。

「両親は、僕が、不治の病で、余命が少ない事を知らないと思っている。しかし僕は知ってしまった。でも両親が悲しむと思うから、僕は両親にそのことを黙っている。僕はしっかりしているつもりだから両親は悲しまないでほしい。(あと省略)」と素晴らしい事を語っています。

この筋ジストロフィーの少年の言葉がラジオから流れた時安野さんは車をとめてしばらく動くことができなかったそうです。

 

私もこのラジオを聞きたかった…

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叢書文化の現在 6 生と死の弁証法

安野光雅 岩田慶治 大西赤人 加賀乙彦 河野博臣 富永茂樹 中村雄二郎さ 井上ひさし

発行者 緑川亮

発行所 株式会社岩波書店

1980年12月22日第1刷発行

1981年2月20日第2刷発行

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