筋ジストロフィー患者の詩を集めた本です。
昭和52年発行ながらも完成度の高い詩文集なので今読んでもドキっとする詩が多いです。
筋ジストロフィーという進行する病気の中、健康であったり歩く事であったり、ちょっとした自由であったり、普通の生活をしていると気にもしないようなことを望んでいる様子がとてもわかりました。
鹿内香月子さんの書いた「祈り」という詩が素晴らしい。
「一本の鉛筆を握れるだけの力を私の指先にください」
と願っています。
筋ジストロフィーという病気の残酷な部分がありありとわかる詩だと感じました。
鉛筆を握れるくらいの力が欲しいなんて普通の人だったら考えもしないでしょう…
詩のなかでも初めは歩けていたり、自分で出来ていたことがだんだんとできなくなる事について冷静に書いている詩も多いので心が痛みます。
本のタイトルに残酷と入っているだけあって肉体的に残酷な詩が多いです。
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車椅子・残酷な青春 進行性筋ジストロフィー症者たちの詩文集
編者 ありのまま舎
本文イラスト スーパーニル
発行者 西田幸生
発行所 エール出版社
昭和52年4月30日第1刷発行
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