表紙のインパクトが凄い。
手がなく足が短いロニー(3歳)が白黒写真で撮影されています。
先生の目が優しいので悲惨な感じはしません。名画のような静けさがあります。
登場する子供たちはロニーだけではなく
脊髄性まひのキッキとヘレーナとダンネとインゲラ、
脳性まひのビョーンとリーヴとカリーナ、
交通事故にあったアッネリー、
サリドマイド児のペーテル、
腕が短く指が一本しかないアッネリー、
脳障害のパートリック
など障害をもった子供たちです。
先生たちの子供たちを見る目がとても暖かいです。
普通に歩くことすらとんでもなく厳しいリハビリが必要な子供たち…
人と違う体を持つ苦労がありありと伝わってきます。
リハビリを頑張る姿がとても良いです。
…ところでこの本、表紙のインパクトありすぎて図書館などでは表紙がはがされていることがあると聞いたことがあります。
(この本は表紙をとってしまうとこげ茶色の無地の本になります)
ロニーが表紙にいるからこそ「なぜ、目をつぶるの?」というタイトルが生きると思うのですが…
なぜ、目をつぶるの? このすばらしい愛と協力のきずな
トーマス ベリイマン 作
ビヤネール 多美子 訳
発行所 偕成社
1981年12月初版第1刷発行