母親の手記でわが子の病状が綴られています。
このお母さん文章がとてもうまく読みやすいです。
時代なのか筋ジストロフィーという病名がわかるまでにかなり長い時間がかかっています。
五年生くらいの男の子とお風呂に入る際に乳房などを触らせていた…と書いてあってぞわっとしました。
子どもに胸を触らせるのは気持ち悪い…
母親の手記と一俊さんの日記が半々くらいです。
文章の温度感がかなり違うのでそれぞれ別々に出版しても良かったのでは。
オスカーをたのむよって変わったタイトルですね。
オスカーって誰?と思って読んでいたら「猫」でした。
タイトルにもなっているので写真がもっとあるかなと思っていたら少しだけでした。
表紙に猫の絵があればわかりやすかったかな。
オスカーをたのむよ 筋ジストロフィーで逝った19才の青春
著者 橋本一俊 橋本日那子
1981年7月15日初版発行
発行所 新声社