先天性四肢欠損症の佐野有美さんの人生について書かれた本です。
15の物語とありますが堅苦しくなくすっきりと読めます。
本をめくると有美さんの可愛らしい子供時代の写真がたくさん掲載されています。
ニコニコしている写真が多いので親にたっぷり愛されていたのだろうな…と思っていたのですが有美さんが生まれた時に手足がそろっていないことにショックをうけたお母さんを心配したお父さん、おじいさん、おばあさんは家族会議を開き、有美さんを乳児院にあずけていたそうです。
ただ、有美さんと会うことに最初は気が進まなかったお母さんも、何度も通ううちにわが子をかわいいと思うようになります。
一安心です。
その後のお母さんの子育てはしっかりしていてなにもかもが訓練ではあるもののあたたかく見守っています。
食事やお風呂やトイレなどもなるべく自分で頑張るよう生活しています。
15番目のお話が一番心に響きました。
手足がないため少し恋愛に消極的だった有美さんが旦那さんと出会うお話です。
まずはラインから、という出会いが現代的ですね。
この彼との出会いのお話などは他の恋愛に消極的な障害のある方の励みになると思うのでもっと詳しく読みたかったです。
裏表紙は有美さんのウエディングドレス姿。
とってもキレイです!
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あみちゃんの魔法のことば 夢をかなえる15の物語
著者 ふじもとみさと
発行者 佐藤諭史
発行所 文研出版
2019年4月30日第1刷
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