2016年8月に多発性骨髄腫と診断された髙橋貴久男さんの写真本です。
メインは病室からの写真なのですが、病室や空などいろいろなアングルで撮影しているので広々した雰囲気の爽やかな写真が多いです。
髙橋さんの実際の骨の写真も掲載されているのですが、あまりにも骨がスカスカで驚きました。
人の骨がここまでボロボロになるなんて…
写真は人物よりも風景が多めで素晴らしい。
たいてい写真を撮る人は「家族」とか「わが子」とか家族の写真に走りがちなのですが、髙橋さんはそれが無くて良かった。
作者に興味があって本を手に取っているのに家族の写真がダラダラ続いても「あなたの家族には興味が無いんです…作者本人に興味があるんです…」と萎えますから…
(家族の写真を撮るのは素晴らしい事ですが、私の関心があるのは家族ではなくて作者のみ、というニュアンスです。もちろん作者の家族に興味のある人もいると思うので好みの問題です)
病室写真家という響きが新しい。
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病室写真家TAKA 傾斜45度 高さ1mの世界
著者 髙橋貴久男
発行所 株式会社オフィス・エル
2019年8月7日第1刷発行
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