緩和ケアに特化した死にゆく人が身近にいる人に寄り添った本。
大切な人の送りかた、とあるため家族のある方向きです。
家族のいない方や一人暮らしの方はあまり為にならないかも。
書いてあることは知らなかった事ばかりなのでとても勉強になりました。
「人は死ぬときに苦しんでいるのか?」
という項目を読んで怖くなりました。
亡くなった人のいる家族から聴取したアンケートによると半数以上の方が苦しんで亡くなっています。
やっぱり苦しむのね…
医療用麻薬につても詳しく説明があります。
医療用麻薬は医師の指示通りに使えば安全と書かれています。
モルヒネ等と聞くと依存になるのでは…などと考えてしまっていたのですが考えを改めました。
モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、ヒドロモルフォン、タペンタドール、トラマドール等、医療用麻薬についての説明もあります。
それぞれ違った効果ながらも性能が違うので驚きです。
「私の大きな夢は、すべての人が苦しまずに死ぬことができる世の中にすること」
と作者は書いています。
こういうお医者さんがいるだけでも救いになります。
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素敵なご臨終 後悔しない、大切な人の送りかた
著者 廣橋 猛
発行者 後藤 淳一
発行所 株式会社PHP研究所
2018年9月28日第1版第1刷
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