ペットロスにひたすら立ち向かう幼児のお話。赤い三輪車に乗ってはいますが性別ははっきりしません。
「キャンディがしんだ」「きょうキャンディはしんだんだ」
という言葉がぽつんとあるだけであとはひたすら三輪車をこいで前に進んでいる子どもがメイン。
可哀想な程もくもくと三輪車をこいで前に前に進んでいます。
辛さを我慢している気持ちが伝わります。
巻末では青い三輪車にのった「誰か」がチラっと見えているのできっとキャンディが死んだというお話を聞いてもらえる事でしょう。
この本の凝っている所はひっくり返すと違う絵が見えるという事。
ひっくり返すと「キャンディ」の姿が隠れています。柴犬かな?
私はブツブツが多かったりひっかき傷を多用する絵が苦手なので薄目で読みました。
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かなしみのぼうけん
作・絵 近藤薫美子
発行者 千葉均
編集 小桜浩子
発行所 株式会社ポプラ社
2021年2月第1刷発行
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