大手ゼネコンに入社し働く37歳独身の三上悟が包丁で刺され、死亡したのちに転生したのがいわゆる「ナーロッパ」というわかりやすい話。転生した魔物がスライムというのがとても可愛い。
冒頭の三上の性格が悪すぎてイラっとしました。後輩の田村が女性の沢渡さんを紹介しているときに沢渡さんに向かって「木原部長と浮気しているとか亀山くんとデートしているとかいう噂を聞いている」と言うのですが(もちろん嘘です)…これはセクハラなのでは??大手会社だとセクハラパワハラ研修があると思うのですが…
「俺のジョークはデリカシーに欠けるしセンスもない」と本人が書いているけどデリカシー以前にセクハラですからね。社内セクハラホットラインに電話されても仕方ない。
まあ、性格悪い所を見せつけておいて、後輩をかばって死んでいるのでまあ人間としては悪い人ではないな、という事がわかります。
その後は暴風竜ヴェルドラに会い友達になり、その後はとんとん拍子に物語が進んでいきます。
始終「俺TUEEEEEEEE」なのでストレスなくサクサク読めます。
情報量はかなり多いのでサクサク読めるといっても読み応えはあります。
基本的に本人が苦労することはあまりないので気がラク。
表紙の絵はカラーでキレイなのですが、本文の白黒イラストが何が描かれているのか良くわからない。カラーの方が上手いイラストレーターさんですね。
そして三上がリムルになり、日本人のシズさんを食べた事により人型に変身できるようになるのですが、人型リムルはアニメの作画の方が断然良いです。小説版の人型リムルはムッチムチで性別は無いと書かれているものの「ようじょ」と言うしかないプロポーションなのでロリコンが好きそうで気持ち悪い。
巻末は外伝ゴブタの大冒険。ゴブタはそんなに好きなキャラではないのですがリムルにも負けないラッキー体質なので読んでいてイライラしました。
主人公になるには魅力がないキャラなので他者の外伝を読みたかったかも。
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著者 伏瀬
イラスト みっつばー
発行人 武内静夫
発行 株式会社マイクロマガジン社
2014年6月6日初版発行
2014年7月24日第3刷発行
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