鎌状赤血球症のため、クラスのみんなと同じように行動できないサムが林間学校で「きけんなゲーム」に巻き込まれるお話。ユニバーサルデザインフォント使用で読みやすいです。
サムは林間学校で「エリザベス女王の森」でのトレッキングをすることになるのですが、先生が決めた班はいじめっ子の「ブランドン、タヨ、ジャック」と同じチーム。先生はわざとサムといじめっこ達を同じ班にしたのでは?と思ってしまいました。
ブランドンはいわゆる問題児。
ブランドンはトレッキングで使う地図を細工し、ゴールまでの最短距離を無理やり設定し危険な道をサムは歩く事になります。
案の定、危険な道を歩いていたブランドンは急な流れの川に落ちます。
近道をしたいからとワザと自分で危険な道を選び、勝手に川に落ちたブランドンは見捨ててもいいのでは…いじめっ子だし良い所もないし…と思ってしまったのですがサムはブランドンを見捨てず助けに自ら川に飛び込みます。
付き添いの大人のトリトンさんが「とっても勇敢な行為だったけど、あんなことやるなんてどうかしてるわ。」とサムに怒ります。
その後はサムは病院で目覚め、ブランドンは低体温になり同じく入院していました。
酷い目にあったサムとブランドンは少し仲良くなり、サムは今後には病気に負けずにサッカー等もチャレンジしていこう…という前向きな終わり方をします。
かなり酷い目にあったサムですがトラウマにならず前向きに考えることができてよかった。
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きけんなゲーム
作者 マロリー・ブラックマン
訳者 もりうちすみこ
画家 佐竹美保
2021年7月20日第1刷
発行所 文研出版
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